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えええええええーーーー!と、きょーごくが所属する事務所のホームページを見て、ビックリしました!まあ、あれはライトよりだって思ってたけど、えええええ!!?です。
雛子がどういう顔になってるか
それが楽しみ。
そしてノベルスの値段が判明。
1500円ほど……。
これ、きょーごく小説(文庫版)の中で一番高いんじゃない!?
1400ページくらいの「絡新婦」は1400円。
ルー=ガルー、蜘蛛を超える!!?
∴わたし寝不足決定。QED.
ってかこうゆうが
「けもののにおいがする」
とか言ったら少し萌える笑。
もうそろそろいっかげつこうしんないってってみてみぬふりをしてます(ひらがなでわかりにくく…)
ごめんなさあい!本を読むなんてもってのほか、実はいつもみたいに日記を書いてるのもままならないのです。休日なのに(だったのに)頭フル回転中です。かすみ目が重傷すぎて目がちかちかします。ドライアイでもあります。睡眠じかんはきょう1時間…?(←これから寝ます)うわあ……。ガムの噛みすぎで歯が痛い……(ばか)。10がつになったら日記頑張りますとかいってた自分をなぐりとばしたいくらいです。もう5日!?でした;;;;;;今週を乗り切れば妄想を文字化できるはずです。やらかさないかぎり。ハードボイルド続き書きたい。あたらしいネタも書きたいなああ!
カエラちゃんのバタフライを聴いていやされてます。かわいいなあ。ああいう幸せな雰囲気なお話を今度考えてみようかしら。サイトには今、皆無ですからね!いま結婚式を挙げてる双花が頭を通過したけど。
絳攸すっごく不服そうな顔してた。
楸瑛すっごく幸せそうな顔してた。
絳攸は白(銀色?)タキシードでした。
楸瑛は黒(灰銀?)タキシードでした。(胸に赤薔薇とかさしちゃってたし!)
一瞬の妄想に詰まった情報量にびっくり……!
って幸せな雰囲気って状況設定だけじゃないですか。だって絳攸はぜったい―――なんでこいつと結婚しなきゃならないんだ、と思ってる顔です。楸瑛は逆に鼻歌とか歌ってますよ。睨まれてるのに気付かずにね。
「……楸瑛」
「ん、なに?」(にこにこ常春笑顔)
「………なんでもない」
「ふふふ」
「……」(ため息)
ああ、甘くならないか。呆れてる絳攸です。でも実は―――今日くらいまあいいか、と思って(諦めて)います。と説明を加えると超微糖です。
ここまで書いて頭が少しすっきりしました。ですが、ねます。おやすみー。
閣下と京極堂が厨子王だったってことよりも驚きました!(京極読者以外意味不明だと思います)「匣の中の娘」をきょーごくヴォイスで聴けるなんて、っていうか「風」の改編がこの世に存在したなんて・・・ッ!ファン歴4ヶ月半(短いが深い)にして初めて知りました……!(驚愕)喉から手が出るほど欲しいっていう気持ちを現在進行形で実感しております。絶対映像化か音源を販売(を再開)するべきだと思います!ワタシみたいな人が買います。コンプリートします!チケットが明日発売のその朗読会に行きたいのですが、京極ファンになった記念すべき今年はいけないのですよ。(残念)ルパン!って!不二子ちゃんが姫なのかな?次元が王?いや、五右エ門かな?ルパンだったらうける!でも大夫がルパンだと勝手に思っています。次元もやるのかしら?大沢原作ルパンですが、ルパンと付くからにはルパンのお話ですよね(ばか)。あああ行きたい!!来年または再来年にはどんな倍率でもかいくぐって参加してみせます!てゆーか毎年参加します!
そういえば、少し前にぎゃあぎゃあ騒いでいた「文豪手のひら」の久保(竣公)さんは買っていません。(ぇ)
だって、2、3ページしか載ってないみたいなので、立ち読みすればいーかな心境に……。実行してませんが。したいのです。
そんなこんなの葛藤やらなんやらにやられていた連休前後に手を出した本です。
「塗仏の宴 宴の支度」 京極夏彦
「塗仏の宴 宴の始末」 京極夏彦
「百器徒然袋 風」 京極夏彦
「邪魅の雫」 京極夏彦
「容疑者xの献身」 東野圭吾
ではブックレビューの始まりです。(長すぎるため、今回は「塗仏」2冊と「百器 風」のみのレビューとなります)
「塗仏の宴 宴の支度・宴の始末」 京極夏彦
村を―――探してくれませんか?
うだつの上がらない関口のもとに舞い込んだ依頼は消えた村、戸人(へびと)村を探してほしいと云うものだった。一年間駐在として赴任されたと云い張る光保の記憶は詳しく、しかし当時の村人はその村に存在しないばかりか、村そのものが存在していない。村の実力者、佐伯家とその秘密、くんほう様と不老不死。半ば押し切られるように依頼を受けた関口がそこで見たものは―――。
宗教団体、薬局屋、占い師……彼らに巻き込まれる人々。何かが欠けている、欠落感、空っぽだと云う彼ら。
敦子、木場、榎木津が消え、不安になる益田、青木、鳥口と動かない中禅寺。
秘密裏に行われていたゲームとその主催者の目的は一体………?
妖怪達の百鬼夜行が始まった。
相変わらず下手なあらすじでごめんなさい(ぺこり)。
初読みの時は、あまりの衝撃的な冒頭に、関口君に何かあったら許さないんだから!と本気で思っていましたが(ええワタシは関口ファンです)、二回目(パラ読みを入れると数えきれない……)なのでさすがに落ち着いて進めていきましたが、許せない個所はありますね。あんたら関口の何を知ってるんだ!とかなります。(苦笑)
「支度」の方は、サブタイトルに妖怪の名前がそれぞれついていて、さまざまな人の視点から書かれていますが、仕掛けが何しろ大掛かりなので登場人物が今まで以上に多く、主要人物の出番は比較的少ないのが残念です。面白いのですが、話が前後するし、それぞれのリーダーが誰?とノートでも取らなければ私は解らない…。(取ってないっすよ。)ですが、それぞれの回の冒頭だけでも、すごく凝っていて、(キーワードというかまあ趣向があるのです)「空を見る」と「音を立てた扉」であったり、「木場」と「松」であったり、「眩暈坂」に「立つ順番」であったりします。初めて読んだときに気付かなかったそういう詳細な部分が発見できるのも、読み返す楽しみですよね!この傾向が一番顕著なのが「邪魅」ですが。
この本は敦子の好感度が上がりました。少しだけ過去と内側に触れていて、ああ敦子の内面はこういう風なんだ、と。何が彼女のコアなのかがわかり、よかったです。
「支度」だけですと、まあ話のスケールがどんなものかを描いているので、ほとんど進みませんが、「始末」をすぐ後に読むと本当にすごいです。というかクライマックスまでの駆け足と幕までの展開が速いし、あの一体感がもう本当にオールスターって感じで豪華!仕掛けの小細工は比較的早く指摘され、それがなくとも気づくことが出来るのですが、全貌がでかすぎた!いい意味で現実離れしすぎていて、驚かされます。ってもう二回目だから知っているのですが、やっぱり好きだなあと再確認。
榎木津はやっぱりずるいですね。おいしすぎる!でも京極堂と対等(もしくはそれ以上)に話せるキャラが周りには彼しかいないのですよ。カッコよかったwww
木場はもうお潤さんとくっついてしまえ!と木場ファンに刺されそうなことを思いました。木場と榎木津の再開シーンは大好きです。
関口君はもう損な役回りすぎて憐れ。そうとしか言いようがないです。
今回は「事件」というよりも「仕掛け」に重きが置かれているので、あとあの人も(初)登場するのでこれまでと違う趣向ですが
「鉄鼠」を経て「絡新婦」そして「塗仏」。この流れは本当に怒涛で圧巻!
「百器徒然袋 風」 京極夏彦
これまた榎木津探偵閣下が主人公の短編集(といっても3話収録で800ページ以上あります)の第二弾目です。
☆五徳猫 薔薇十字探偵の慨然
にゃんこの巻です!大好きな話。
三十代半ばの美形のおじさんこと探偵閣下の一言(物真似by益田)「にゃんこだ、にゃんこだぞ」は反則!これはあれですよ、彩雲読者に解るように説明すれば黎深さまが「にゃんこ」って言うのと同じ衝撃です!
京極せんせいは猫すきだなあっていつも思います。京極堂も猫を飼っているし、この五徳猫はにゃんこの話だし、「巷説」にも山猫の話があり、「どすこい。」と「豆腐小僧」でも猫又関係が登場しますから。猫はまあ化けますからね。かわいいし。「怪描佐賀屋敷」みたいです!
マスカマ(益田)はますます調子がいいキャラになり、榎木津の物真似をするだけではなく、ノリノリで冒頭に述べたエチオピヤ人のマスカマダになるし…。マジあのシーンは爆笑です。(※ミステリヰの話ですが笑えます。)相変わらず偽名をつけられる本島君は今回遠山金伍郎になり、本編では怖い京極堂は水戸光彦……。沼上の鈍痛も含め、やっぱり榎木津にかかわると皆バカに見えると思ってしまいます。(いい意味です)変人ばかりですwww
米国空軍のような服装の閣下はかっこいいでしょうね。ぜひ見てみたい。そして普通の閣下に衝撃を受ける本島。まあ普段黎深さまのような人が、まともにしゃべったらビックリします。5分と持ちませんが。(たぶん。)
それにしても閣下の「死ぬよ」という発言は怖い。「邪魅」でもありましたが、なにか底知れぬものを感じます。設定として戦争を生き抜いたこともあるのでしょうが、他人の記憶を視える力や飛びぬけた容姿、普段の突拍子のなさと本気の時のギャップなどの要因が影響しているのでしょう。「鉄鼠」で久遠寺の事をしっかりと間違えず呼ぶタイミングとか、この人は全部わたっているんだなあと思ってしまいます。大好きだけど、怖い人でもある。
でもしんみりとした雰囲気が苦手でにやあんこと云ってふざけるような可愛い人だ。
しかし本島君は巻き込まれがたなのに、自ら巻き込まれに行ったってので、もうこれは閣下の下僕への道を歩んでいるのですよね笑。
面白すぎます。
キーワードは「右」という台詞ですね。
☆雲外鏡 薔薇十字探偵の慨疑
いきなり本島君が拉致監禁……!それもこれも榎木津のせいだと思いあたり、また自ら下僕であると認めている、板についてきたいい感じを出してきました。結局なにもされないのですが、予想通りの展開に。
自称霊感探偵・神無月鏡太郎が閣下に果し合いを申し込むという何とも無謀な……。名前が長いし胡散臭い、もういかにもな感じです。氏が「心霊」だとか「霊感」だとがが嫌いなため、キャラにも反映されています。閣下は「霊感」と聞くだけで怒るらしいですが、本物の幽霊ならぜひ見てみたいというそういう意味で、つまり偽物が許せないのです。閣下がいない間に話はとんとん拍子に進み(というか神無月が勝手に進めましたが)、遅刻してでも現場に現れたことに驚き!愛されてます。
文左衛門と命名された本島は五郎の方がましだと云っていますが、もうこの時点で下僕であることを容認してます。閣下の言動を理解できるようになった時点で手遅れwwwww
キリギリス元子爵はさすが閣下のお父様って感じなお方で、唯一まともなのはお兄様なのかしら?いつかご登場願いたいのです。
まあ勝負はなあなあな感じで始まってるんだかってなりますが、だいたい閣下にケンカを売るなど裏に誰がいようとも変態鏡男には100万年早いことなのです。礼儀作法を飛び越え、気が済むようになればいいという勝ち負けさえもこだわらないのが閣下なのですから。れーかん探偵の話は聞いていないし、鏡を奪い投げつけ………ホント好き勝手、好き放題の末、小者は退散。
「ぐうの音も出んやろがッ」にぐうと答える三十台半ばの閣下(真剣)。
「潰す?誰を?」とステキスマイルで言いきった!こわいぞー!
馬五郎または牛之介(本島)の窮地を救ったと云うか、もともと窮地に陥っていなかったわけですが、「この世で探偵は僕だけだ」と自信満々な閣下にカスの処理専門業者こと青木(刑事)もぐったり。小者が無謀に閣下に手を出して、後始末をする羽目になったんだからお疲れ様でした。「相手が悪いよあんた」と嫌味というか愚痴、助言、いや慰めの言葉の一つも言いたくなるでしょうね。
牛五郎と呼ばれ返事をした下僕(確定)本島くん、よかったね!
☆面霊気 薔薇十字探偵の疑惑
最近近所で泥棒の被害が多発しており、ついに友人で隣人の近藤の家も空き巣にやられてしまったらしい。だがおかしなことに物が取られた形跡はなく、逆に由来が判明しないガラクタを見つけてしまい―――。
マチコ(骨董屋の今川)の許へその中の一つ、封印されたお面を持っていき鑑定を頼み、思わぬ可能性が判明で中禅寺のもとに行くマチコは「罵倒誹謗揶揄中傷、悪口誹謗罵詈雑言の果てしない集中砲火」に会いたくなかった模様。まあ閣下酷いからね。小学生並みに酷いことを云うからね。榎木津からの依頼でマチコに別のお面を託された本島は探偵事務所へ足を向けるが現れた探偵は留守だったのです。そして益田と訪問客の青木(刑事)の話を聞いていると益田に窃盗犯疑惑が浮上。「きゅう」って本当に可愛いな益田wwww
そこへ閣下が御帰還。ものすごい不機嫌な閣下はとっても怖いです。が、
「非凡な美形なおじさんは思いっきり非凡な台詞を―――」(by本島)
「尖ってるのはマメ投げ大会の方だ!」
榎木津、やっぱりあんたは最高だ、と再確認の場面でした。
「鬼苛め」をしたい閣下はそのお面をマチコ(下僕の一人)に持ってこいと命令していたのですが、本島の持ってきたお面は「マメ投げ」用らしく却下。うーむ。「青磁」が「セージ」だったりする閣下の言動は難しい。
ナキヤマ(益田、下僕の一人)に探偵とは「世界の本質を非経験的に知りうる特権的な超越者」であるとの御高説をのたまいますが、偉そうな言葉の割に中身は…・・・・。そんな閣下が好き。青木(刑事)がいる前で警察を下品だとか無意味だとかけなし、青木もがっくり。
そんな天衣無縫な閣下曰く「鬼苛め大会」とは鬼を苛めてとどめをさすと云う何とも冷酷、残酷な伝統行事らしいです。閣下なら間違いなく容赦や慈悲のかけらなく苛め倒すね!
本島(暫定下僕)は健十郎、権太郎、ましてゴンザレスと呼ばれても聞き流し、または僕のことだと認めているのですよ。もう下僕確定です。立派な下僕です。
しかし閣下のネーミングセンスは的を外しすぎていてもはやセンス云々では言い表すことができません。怪盗猫招きなるフトドキ者があらわれ、間違いなく閣下なのですが、可愛いようなばかなような……。(←京極堂、関口、木場は間違いなくバカだと云うでしょう。)っていうか物を盗みますから、猫招きは犯罪です!
「にゃんこ参上だッ」と叫ぶ三十代半ばのおじさん……。それが榎木津閣下。
因縁の対決はモチロン閣下の勝利。逆転の発想というか、罠を破壊………。それが榎木津閣下。
鬼苛めの予行練習を済ました榎木津とお父様の会話は可愛いのですwwww
息子の事を見抜いてしまう子爵と、適当な言葉を叫んで照れ隠しをする閣下と何ともほほえましい。よかったね、本島君。閣下の愛はわかりにくく、けれど深い。(ああ誰かさんを思い出す笑。)
「置いていきなさいよ」という口調が普段の閣下と違って可愛い。普段けなしているけれど、お父様にはまだかなわないのねwwwww
本島五十三次君(閣下命名)は閣下の愛に触れて、感激し、素直に「はい」って返事をします。これはあれです。一生閣下についていくと云う宣言ですか!(←違う)
そしてラスト!あれはもう、ヤバイ!!
あんなことをされて落ちない人はいない!
閣下はずるい。
可愛いし、かっこいいし、怖いけど、愛情表現が時折見えるずるい人。
でも本当に愛しい人です。
心臓を一突きされること間違いなしの笑えるミステリヰ!
***
そういえば、この「百器」シリーズは題名がしりとりになっています。「雨」の薔薇十字探偵の「憂鬱」「鬱憤」「憤慨」そして「風」の「慨然」「然疑」「疑惑」と続きます。次はなんと来るのでしょうか。「惑溺」は閣下的にあり得ないでしょうね。
ではおやすみなさい。
ワタシのホームページに訪れる人は楸瑛にみんなやさしいと思います。不憫にしてないのに。なぜでしょうか?実は気付いてないだけで相当ひどい待遇だったりとか?いやいや笑。
そうしましょうか?(ぇ)
きっと必死な楸瑛ばかり書いてるから、もっと頑張れって応援されているんですよね!(にこ)
では、遅くなりましたが(ごめんなさい)、お返事でございます。
絳攸はバーボンで楸瑛はテキーラですよね。(※イメージの話です。)
やっばい逆にしちゃった。でも雰囲気的に変えたくないので絳攸がテキーラでいきます。今書いているハードボイルドの話ですが、バーボンは飲んだことがなく、テキーラが苦手なドーモ、ミレですこんばんわっ。
お待たせしました、9月7日にいただいたコメントのお返事でございます。
8日深夜にこのブログを加筆修正いたしました。(さらに長くなった!)
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数日前ブログのテンプレートを変更してみましたが、今日のように偶に恐ろしく長い日記を書くワタシには、気に入っているのですがこれは向いてない気がするのでまた変えるかもしれません。
あとカラオケに行ったのですが歌手の中のランキングで「金魚の箱」の順位が高かった、それだけなのですが京極ファン以外にこれを選曲する人はなかなかいないと思うので、なんだか嬉しかったです。たしか(新宿の某カラオケ店で)13位ほどだったと思うのですが、ビックリしました。いつかこれがトップ10に入ったら・・・と考えたりしながら、わたしも歌いました(苦笑)
マンマ カミサマ オキルノヲマッテ
ダケドキミトハ アルイミサヨナラ
がマジで鳥肌モノな歌詞なのです。「魍魎」を読んでるからこそますますすごいと思います。以前にも言ったのですがあのかなり不気味なストーリーにぴったりで大好きです。この故意にカタカナを使っているところも京極小説にあっていてファン的にテンションあがるポイントです。言葉の力はすごいなあ!などーも、ミレですこんばんわ。正体は途中休憩をはさみつつ夜通しこのブログを書いている莫迦なヤツです。
ブックレビューは宣言通り京極さま一色で行きます。
今週読んだ本(再読です)
「魍魎の匣」
「絡新婦の理」
「百器徒然袋 雨」
作者はすべて京極夏彦です。たった3冊ですが、総ページは3300ほどに達するという恐ろしい本なのです。
恐ろしさの参考画像です。
左から二番目が「絡新婦の理」というシリーズ最長1400ページほどです。右隣の森博嗣の「すべてがFになる」は比較の対象です。500ページほど。
絳攸の手はワタシより大きいでしょうから、1400ページ以上の京極もびっくりな本を楸瑛に投げていることになりますね。
では本題に戻りましてレビューは・・・・すべてを深く語りました。(恐ろしく長いです。)
「魍魎の匣」 京極夏彦
箱のような建物の美馬坂近代医学研究所。そこに電車に轢かれた柚木加菜子は運ばれた。ショックからあいまいな証言しかできない目撃者である同じ中学の友人楠本頼子と偶然その電車に乗っていた刑事、木場修太郎も加菜子の姉、陽子に連いていく。
一方うだつの上がらない小説家、関口巽の許にカストリ雑誌の編集者、鳥口守彦が武蔵野周辺で起きている少女の切断された腕や足が箱に詰められ発見されるという「武蔵野少女バラバラ殺人事件」の他に「もうりょう」を閉じ込める「御筥(はこ)様」なる新興宗教の記事を書かないかと持ちかけるが、そういうのが得意な友人がいる、と古本屋を営む京極堂こと中禅寺秋彦の元へ一緒に出かけることになった。中禅寺の話を聞き鳥口は「御筥様」を糾弾しようと意思を固める。
箱はこハコ。どこへ行っても箱にぶち当たる関口は新人小説家の久保竣公に嫌味を言われ、また彼の作品を読み、持病の鬱病が再発しそうになる。
箱屋敷で加菜子が目の前で忽然と誘拐され、残された死体。終わらない箱詰めのバラバラ殺人事件。「御筥様」に入信した頼子の親は頼子を「もうりょう」と罵る。
「もうりょう」がニガテだと告白する憑物落としの中禅寺は果たして憑物落としを完遂し事件を解決することができるのか?
わたしの原点がこの本です。面白くない要素がどこにもなく、疑問を挟む余地がない完成した作品だと感動したことを覚えています。ぐいぐいとはじめからすごい力で引き込まれ―――魅せられる。面白いのですが不気味さに怖くなり、ひやりとしながらも、たとえ夜中になっても読むことをやめられない。ここまで面白い本は初めてで、読み終わった瞬間ほうっと体から力が抜けるような、でもずっとドキドキしているような、とにかく凄い!と本当に本気で超面白かった!と思いました。話は京極堂の超能力者、宗教者、占い師などの違いと「魍魎」の説明がやや難解ですが、理解できる範囲で、その他はユーモアも交えながらさくさくと進んでいきます。遊園地のお化け屋敷や映画のホラーなどは全然怖くないミレが、本当に本気で「こわっ!」と思ったほど、不気味です。精神異常!?みたいな気持ち悪い文章があり、おぞましくもあり怖いもの見たさっていうか冷や汗ものでおびえながら読みました。徹底的すぎて悲惨というか、容赦がないです、きょーごく。
妖怪小説ですが妖怪は現象の説明なので一般人が抱いているイメージとは違い、ファンタジーとかそういう要素は無く(フィクションですが)、推理は理論的。角度や視点が他の推理小説とは違うので本当に斬新で、核心に迫るまで読者は全貌など全く見えずほったらかされますが、文句を言わせない結末です。一つの事件だと思っていたのが五つの別々の事件で、それをまた一つに組み立てていく(これが憑物落としです)過程を分厚いだけあり余すことなく説明しているので、斬新であり得なくても理論的誘導であり得ると想わせる文章力が本当にすごい。漢字一つにも気を使っていて、見せるもだからと氏が言っていたのには意味があるのです。だって「箱」は普通の箱でしかないけれども「匣」だと不気味。「筥」も曰くありげでしょ?作品に手を加えないのは完成品だからというのはすごい話なのです。ページがいつも改行されて始まる(ページをまたぐ文章がない)のもテンポよく読める理由の一つでしょう。回ごとに話がぶつりと切れて、ときには関口君視点の三人称で、ときには関口君の一人称だったり完全なる三人称だったりも新鮮さが加わり、ページを捲る手を止められない一因となるのでしょう。
とことん不気味で気持ち悪くて厭な気分になるけれど、本当に面白すぎて感動します。
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「絡新婦の理」 京極夏彦
房総にあるキリスト教の女学園に通う同級生の渡辺小夜子と呉美由紀は本田という教師に死ぬほどの恨みを抱いていたため、望みをかなえてくれる「いい悪魔」の「蜘蛛」の事を探ろうとしたところ、売春をしていた麻田夕子と接触した。彼女は「蜘蛛の僕」という組織に属し、彼女に詰め寄った女教師山本殺害を「蜘蛛」に実際に願い、山本は殺された事を話したが、言葉を濁しながらも犠牲の大きさに加わらないよう小夜子を制止したが、小夜子は僕になってしまう。そして、山本は殺され、屋上から小夜子が飛び降りるのを美由紀は学園の創立者の家系である織作碧と一緒にそれを目撃した。
刑事である木場修太郎は世間を騒がす「目潰し魔」による殺人の捜査をしていたて犯人は現在潜伏中の平野祐吉だと判明するが、偶然発見した証拠から友人である川島新造が浮かび上がる。いくつかの事実を隠しながら真偽を確かめようとするが川島は姿を消す。一方探偵榎木津礼二郎のもとに人探しの依頼が入る。依頼人杉浦は女性運動家で離婚のために夫を探してほしいと言う。助手である益田の情報でどうやら杉浦の夫は千葉にいることが判明し首絞めによる殺人が続く千葉へ。
また伊佐間一成はひょんなことから滞在している地域の絶対的な実力者、女主人真佐子の婿である雄之助を亡くしたばかりの織作家へ案内されることとなった。母真佐子、故人である長女紫、次女茜、三女葵、四女碧。茜以外蝋人形のような女に囲まれ伊佐間は戸惑うが、そこに新たに事件が舞い込む。
目潰し魔と絞殺魔。織作家。「蜘蛛」。
すれ違う供述と止まらない殺人。事件の構造はどのようになっているのか?絡新婦は憑くものではないから落とせない―――京極堂は果たしてどうするのか。
シリーズ史上最高に長い「絡新婦」ですが、わたしのこの世で一番好きな本です。(スケールがでかすぎますが)
少し反社会的な女子学生美由紀が登場するなど、「魍魎」をほうふつとさせる雰囲気も好みですが格段に洗練された文章をというか、落ち着いた文章を書くようになってます。何よりもああいう構造にした氏がすごすぎて・・・・・!!一連の事件は次の事件へのステップに過ぎないのです!はじめから終りまでで環が形成され、配置混む余地はなく、そうして新たな一面へ続いていく。止めるすべはない。どこで終わるのかも関わった時点で不明に。みたいな。かなりぼかしましたが、そいうことです。完全にネタばれさせるのならば類似する事件は決して交錯はしない。なぜならば事件は緻密な蜘蛛の巣の構造をしているから。平行な蜘蛛の巣。起きている場所など事件にとにかく接点は見当たらず、それも蜘蛛の巣ゆえ。そして事件にかかわった者は否応なしに結末が決まり切った話の登場人物とされるため、流れを変えることなどできない。ここまで。
だから榎木津はうかつに関わってしまったことに腹を立て、京極堂に事件を押しつけ、京極堂は関わったところでどうすることもできないばかりか結末を早めることで犯人に貢献してしまうとわかっているため、いつも以上に乗り気ではなかったのです。
そして京極堂をもってしてもあの凄惨な結末。展開が速すぎて、「魍魎」以上に容赦がなく、圧巻。真相が明かされるのは(まあこの段階で「だろうな」と思うが)そのあとというか、前ともいえるけど―――・・・。
面白すぎて初めての新鮮さはなくなりますが、二度読んでも三度読んでも感動できます。十分に楽しめます。
京極夏彦は天才だ。
あと、ユーモアというかギャグというか笑わせてくれるシーンがこの「絡新婦」には非常に多く、大好きです。
可愛い女子学生が好きな榎木津笑
でも名前は覚えられない榎木津笑
榎木津が京極堂を呼んだのは萌え笑
あああ、全部榎津ではないか!でもこの巻は榎木津のポイントがかなり高いです。本当に榎木津はずるい!
緻密な計画に引き込まれ、驚かされること間違いなしの傑作!
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「百器徒然袋 雨」 京極夏彦
(※コレは榎木津が主人公の短編集なので(3話収録)、あらすじを省き各話ごとに解説します。)
(※基本「かわいい」を連発してます。)
鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱
(※榎木津の探偵事務所の名前が薔薇十字探偵社です)
榎木津顔負けにのりのりの京極堂!悪趣味なことを考えてしまった京極堂とそれでいこうという探偵。釜ですよ!かま。カマ(しつこい)。ハンムラビ法典的思想を語った後でのカマ発言。ああ残酷笑
作業服すがたの榎木津がいつ読んでもツボなのです。つなぎの服を着て、上半身はTシャツで腰のところでつなぎの腕の部分を結んでると勝手に想像。軍手をはめてて、タオルを首からかけててもいい。汗を手でぬぐって顔が汚れても、かわいいなあ。――――という妄想はさておき。
大掛かりなセットを作りましたがすぐに破壊。悪趣味だとか仕切りが榎木津なのが乗り気しないとぶつぶついいつつ京極堂は実は楽しんでるって。子供が異様に、異常に好きな榎木津大明神。かわいいなあ。(←2回目)異常だけど。愛しい人です。パーティー会場で鴨君葱君を引き連れて颯爽と登場。葱君(本島)が険悪な雰囲気を出し始めると、榎木津はへらへら笑って怒りをおさめてしまう。真意が読みとれない破天荒な人だけど、すっごくやさしいと思った瞬間です。まああとはカマの金ちゃんと桜井の取り巻きたちによるカマ騒動を起こした後榎木津流の解決。
ああやっぱり面白かった。笑える推理小説なんてなかなかないです。
瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤
マチコこと今川がそうそうにいじめられてます。鳴釜のときのナキカマ(益田)を見ても思ったけど、榎木津は小学生かってくらいのいじめ方をするのですww悪口がすごい。でも愛があるからいいの。犬の首事件とか毎回大いに気になるところです。何をしたマチコ。いや、何をしたんだ榎木津笑
亀と瓶が榎木津にかかればカメとなり(発音がまったく一緒というかイントネーションがめちゃくちゃらしい)マチコ、安寅、益田、本島は混乱。青磁もセージだし、カメカメいっている榎木津様。通じると思っているのがやっぱりすごい。そしてお父様もなかなか・・・・。カメ(瓶)が国際問題に発展です。瓶を見つけなければ条約調印が無効になってしまうという。それでお父様は息子に瓶を探せと頼んだ折に亀が疾走という、カメカメな展開。
榎木津親子は世界一信用していない親子なのに仲がいいんだそうです!
なんだか微笑ましいのです。
事務所に木場ちゃん登場。やくざだ。やくざに違いないって(笑)カメ(亀)の捜索願を警察に出した榎木津をどなりつけ、榎木津も言い返す。大声出すのがえらいなら魚屋さんは確かに偉いぞ。
いろいろあり、勧善懲悪ならぬ勧榎木津懲悪がスタート。いつもの展開(破壊)へと(笑)
はたして条約調印できるのかーーー。
山颪 薔薇十字探偵の憤慨
探偵一味にはもう十分君も加わっているよ、本島君。そして本島に下僕中の下僕と認識されていた関口と初対面。ボロ松(河原崎)は下僕志願者だし。一味なのか?
「僕はだれだ」
「神です」
って白雪姫の継母の鏡との会話じゃないんだから(笑)
鳴釜で赤ちゃんはおしっこをしたのがえらいと言っていた榎木津は今回ヤマアラシはとがっているからえらいといいヤマアラシがみたいがために依頼を受けました。そして、料亭での振る舞いが。
おなかぺこぺこのぺこちゃん
って!!三十半ばがそう言ったんだよ!あああくぁわいぃい~なぁwwwwww
でもね下金(本島)じゃなくても恥ずかしいぞ!北大路(京極堂)は慣れてるだろうけど恥ずかしいって。でもやっぱり京極堂はのりのりだ。たぶんおいしいであろうご飯を食べ猿渡先生(関口)を心配していると見せかけ・・・(笑)榎木津にかかわると馬鹿になるっていっておいて、自分も馬鹿に見えてるということに気付かないのかなあ?
榎木津の話は面白いなー。
本当に面白い!
本編が暗い分こっちは底なしに明るくて痛快です!ストレス発散の一冊。榎木津ファンになること必至の一冊です。
お返事は次回いたします。
===============
<メールフォーム不具合についてのお詫び、復旧の目処の事>
ホームページのメールフォームが使用できません!
メールフォームでコメントが送れないとの指摘があり、確認したところ使えませんでした。今週中にどうにか使えるように作業したいと思いますが、もしホームページ開設(今年の7月1日)から今まで、メールフォームでメールを送ったよ、という方がいらっしゃいましたら、ブログのコメント機能または、ホムペトップに記載されたアドレスまでお知らせください。大変ご迷惑をおかけしました。
原因は、エディターでいろいろいじっていたためだと・・・・・まぁ、あのいろいろと思うところ(痛いところ)はあるので、初心者のくせにというのが敗因です。復旧はタグを差し替えればいいだけなので、ワタシでもどうにかなるでしょうから、しばしお待ちください。
本日の日記のお品書は(長い上に多岐にわたっておりますのでわかりやすいようにリストアップしておきます)
✓メールフォームの不具合についてのお詫び、復旧の目処の事
西のお土産の新しい定番の事(京極関係)
愛を語る事(京極関係。スルーを勧めます)
ブログテンプレート変更希望の事
彩雲妄想の事(最後の5行ほどです)
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<西のお土産新しい定番>
京極好きで公式ホームページのスタッフブログもチェックしている人ではないとわからないネタなのですが、お盆に西に行ってきたお土産のことをいまさら書いてみます(10日前ほど行ったのです)。あの県にも寄る機会があったので、数日前からお土産はコレだ!と初めから決めていました。
これです↓
めんべい。
明太子のおせんべいです。
どの県のお土産かは一目瞭然です。
試食もして、美味しかったので購入いたしました。数種類ありましたが、どれが京極が買ったものか解らなかったので(宣伝しておけばいい思う)、自分が好きなやつにしました。スタッフか京極のどちらかが「めんべい」を選んでいたので1/2の確立なのですが、ここではずす女がワタシでございますのでこわくてブログをチェックしなおしていませんww
この「めんべい」は京極友達にあげます(笑)。知ってるかなあ~?
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<愛を語る事>
気持ち悪い愛の叫びが以下長々と続きますので、スルーしてください。
現在進行形で京極を読み返してるのですが、ヤバいです。閣下!らぶ。こんなに愛しい人はいない。かわいいです。そうとうな性格ですけど、差し引いてありあまる閣下の魅力!閣下とは榎木津礼二郎という探偵さまのことです(遅まきながら説明してみました)。探偵ですけど、今までにない探偵です。かっこよくて変人で可愛くて強くて愛しくていじめっ子な閣下。閣下曰く探偵は神から与えられる称号です。唯一正しい探偵は彼しかいないのです(というと他の探偵小説を否定しているように聞こえますが、そんなことはありません。閣下の毛色が全く違うだけです)。っていうか京極読んで閣下を好きにならない人はいないと思います。特に閣下が主人公の番外編を読んだら確実に恋に落ちる笑
またここで補足ですが、閣下と呼んでいるのはミレの趣味です(原作では特にそう呼ばれているという事実はあまりありません)。大明神だった時もあります。なぜならば、榎木津は神だからです。うわーーーーwwwww危ない子(またはかわいそうな子)がいるって感じですが、閣下が自ら自分のことを神と称しております。「僕も神だ」と(「狂骨」)。まあ彼の能力ゆえの発言なのですが、そうとうぶっとんでいるキャラなのは間違いありません。
三十半ばの非凡なおじさんです。美形ですが非凡。言動が非凡。男も見とれる顔。見慣れている人でもじっと見つめられると落ちる。でも乱暴。強い。かわいい(ん?)。きゅんきゅん(・・・・・)。
閣下な絳攸・・・・。昔書いて下げましたが、捨てがたいネタなのです。ここに放置するのは――――いいですよね?愛を叫ぶ準ブログですから!ワタシが愛しいと思ったことを書き連ねるのこそ、神髄であります。
と、まあ気持ち悪いほどのパッションを閣下または氏に抱いているミレですが、テンプレートを変更したいのです。
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<テンプレート変更希望の事>
話が飛びました。いくつか登録しているのですが、100パーセントといえるものがなく、ためらっているのです。どんなものがいいのかというといろいろあるのですが、最重要なモノとしては、シンプルで「つづき」をワンクッション置かなくて読めるもの、です。ぜいたくを言うと、写真はアメリカ(白人)の子供がちゅってしてる白黒写真・・・・。ピンポイントなのは、その写真というか写真がプリントされたはがきを持っているからです。
これです。
超可愛いのです!
去年アメリカに行った友達がくれたカードです。
著作権とかで使えないのでしょうが、この写真、大好きです!
きゅんきゅんしますwwwww
この写真が使ってあり、シンプルかつ折りたたみがスムーズに表示されるものならば、ワタシは即決します。細かく言うならば、文字色、リンクの色なども控え目なカラーでお願いしたいところです。白黒だから、そのままのイメージで文字は灰色がいいと思いますね!
と、いらんことを考えてみました。
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<彩雲妄想の事>
あ、今思いついた。
カメラを持ってる絳攸。アメリカの公園。冬で寒いが日が出ていてぽかぽか。楸瑛が近くにいて。子供の写真(この写真ね)を撮る。撮影じゃなくてね。それをにこにこしながら見守る楸瑛。撮影に夢中になった絳攸に温かいコーヒーとマフラーを。
みたいな。これだけでは10行ほどの文章にしかならないので、メモです。
そろそろホームページを作ってから満2カ月がたとうとしていますが(月日がたつのは早いですね)、更新のスピードは順調でほっとしております。休みが終わるまでにもう1、2話書けたら万々歳。夏のバイトも一段落ついたので、そのパワーをホムペへ(笑)。改装ではないのですが、テキストの形式を今度統一しようと思ってます。毎回違うってどうなんだ、と実は常々思っていたのですが、そこらへんは初心者ということで見逃してくれたらこれ幸い。ですが、スペースがどうも顕在してくれないようでそれが悩みの種です。見やすさという点で段落は欠かせないと思うのですができない。―――どうしたらいいのでしょうかね。ここで言うな自分で調べろというのは重々承知しております。
恋しい季節が今日から10月になりました(意味不明)。
正確に言うなら10月21日です(すでに季節じゃないし)。
さらに言うなら頻繁に変動します。
直近の恋しい季節=10月21日という意味です。
その10月21日に何があるかというと
京極夏彦の文庫版「ルー=ガルー 忌避すべき狼」が出ます。
そういうことです。わはははは。
「ルー=ガルー」をソフトカバーで読んだのは最近ですが、かなり面白かったので迷いなく即決で買います。みおとひなこにまた会える!はじめの方は少し退屈ですが半分から先はもうすごいのです!!京極作品としては残酷さを差し引いてもややライトノベルよりな感じなのではじめの300ページほど(長いです)を過ぎればテンポよく急激に話が進みます。妖怪出てこないしね(そこ!?)。そして表紙がどうなるかがかなり気になります。京極の本は文庫になるとどれも妖怪などの張りぼての写真になるのですが、「ルー=ガルー」はソフトカバーのあの可愛絵がいいと思います。あの絵、好きだなぁ。あと価格が未定ですがソフトカバーで700ページと少しだったので、まあ1000円ほどでしょうか。講談社からですし。
あわただしいを通り越し、殺人スケジュールで今週は本をあまり読めなかったのですが、本を読んでるとどうしてもホムペの更新が遅くなってしまうので、まあそれもいいことのなのでしょう。ですが夏休みが終わるまでには「魍魎」と「絡新婦」、「塗仏」、「百器」の「雨」「風」をもう一度読みたいのです。それだけでもうヴァケーションの終わりが見えるページ数です。最低ラインは閣下のシーンだけ読み返すこと笑。大好きですから笑。
それでは今週読んだ本でございます。
「すべてがFになる」 森博嗣
「重力ピエロ」 伊坂幸太郎
「クビシメロマンティスト」 西尾維新
「クビツリハイスクール」 西尾維新
「ヒトクイマジカル」 西尾維新
オー!
ザッツ西尾維新スペシャル!
そして
ミステリヰスペシャル!
でございます。まさにすべてがミステリヰになる!(←・・・)
今週は森博嗣以外は久しぶりに「最近はやりの本」「若者の読む本」と堂々と言える物を読みました(苦笑)。
ハードボイルド読んでるよんwwとかなかなか言えないのです;;;;
そしてピックアップは話題の「重力ピエロ」です。
「重力ピエロ」 伊坂幸太郎
兄の泉水と弟、春は仲がいいが、本当の父親が違う。悲しい過去と現在癌と戦う父親の決断により生まれた春の遺伝子の半分は他の家族とはつながりがないものなので家族の中で一人だけ芸術方面の才能もあり、能力や雰囲気が違うのかもしれない。ただ、それでも家族で兄弟だった。遺伝子を扱う会社に勤めている泉水は春と一緒に久々に父を見舞いに行く。病床に就くミステリー好きの父親にグラフィティアートと連続放火の関連性を示唆した春。泉水の会社も小火程度だが放火の被害に遭ったのだ。そして春にそそのかされて実は躍起になる泉水は弟と一緒に事件現場の見張りをしたり事件解明に乗り出す。売春斡旋業者の葛城は泉水の勧めで遺伝子を調べてもらい、謎の女郷田が泉水の前に現れ春の精神はひどく不安定だと言う。
果たして犯人の意図とは?グラフィティアートと放火の繋がりは?
うまいあらすじではなくてスミマセン;;;;
トリックというかアートと放火の関連性や、泉水、春の意図、葛城の意味などが読めてしまいますが、文章は読みやすく魅力的でした。冒頭がカッコイイです。映画化されたり伊坂氏の本は今かなり脚光を浴びているので、ミーハーな感じに読んでみようと思い、兄の本棚から(勝手に)拝借。読むなら絶対「重力ピエロ」、と決めていたのは題名からです。すごく素敵なアトラクティヴなタイトルだと思います。トリックというよりも、話が面白いのです。春がミステリアスでカッコイイですし、家族、兄弟の愛情が深く感動もでき、それゆえ二人の心情も理解できます。ヒューマンドラマ豊富なミステリヰ。
飽きさせないセリフや引用、子供時代の話などがたくさんあり、やや繊細な文章がよかったです。とてもおしゃれな本です。井伏鱒二の「山椒魚」でも今度読もうかしら(笑)。
「すべてがFになる」 森博嗣
第一回メフィスト賞受賞作品の森博嗣著「すべてがFになる」。メフィストの新しさが好きなのと、それより以前に京極の(←またでてきたぞ)「どすこい。」でパロってたのが決め手となり、読んでみました。が。ワタシの好きな話ではなかったです。謎の解明という点では真実に非常に驚きましたが、学者が書いているからもあるのでしょう、文章がやや難解でした。あのヒントだけで「F」の意味がわかる人はいるのだろうか・・・。誘導はありますが、コンピューターサイエンスな話なので専門知識がないと分かりにくいです。すらすら読める、という部類の本ではないと思いました。
「クビシメロマンチスト」 西尾維新
またメフィストです。メフィストからの作家はやっぱり斬新です。
戯言シリーズ2作目。
大筋は読めてましたが、真実には驚きました。西尾維新は言葉遊びが面白いです。リズムやテンポがいいですね。少し京極的な文章な気がするのでデビューがメフィストということもあり影響を受けているのでしょうか。「ルー=ガルー」のことをはじめに書きましたが、京極堂シリーズよりはそっちに近いです。軽い感でマンガ的。読みやすいです。
「クビツリハイスクール」 西尾維新
ワタシは玖渚が好きだと気付いた巻。一作目以来彼女の活躍がなくて残念です。
上文に同様読みやすくて面白かったです。あれですね、美少女萌えキャラ的なのが多くて、まあ絶対いないだろうというキャラがたくさん出てくるからライトな雰囲気になるのでしょうね。ファンタジー要素が強いのでライトノベルよりで、さくさくと読めてしまいます。
「ヒトクイマジカル」 西尾維新
4巻目が置いてなくてこれを買いました。
ミスリードさせるのがうまいです。「まさか」「バカな」を信じ込ませ展開していく話で最後の謎解きでの本末転倒。残酷さが少しだけ京極の「魍魎」を思い出させます。あれはもっとひどいですけど。とにかくこれは本当に騙された!と思いました。玖渚が少し出てきてうれしかったです。玖渚は可愛いのに怖いのが魅力ですwwこれは4作目も読まなければならないですね。
ただ、主人公がどんだけダメ人間なんだ!と毎回思うのですが、今回はひどかったです。同情を差し引いても鈍いし情けない感じ。おねーさま方がカッコよすぎるからそれがまた目立つのですよ。
西尾維新は黒猫さんが出てくる話が好きですね。病院坂黒猫さん。メフィストに掲載していた「世界シリーズ」です。西尾維新作品は他に、京極トリビューとの「そっくり」とデスノの「ロサンゼルスBB殺人事件」しか読んだことないのですが(話題の「化物語」なども読みたいです)、作者自身も若いので文章も若者向きで読みやすいです。少しずつ集めていこうかなー、と考えております。
8月最後になるブックレビューを終わらせていただきます。お粗末さまでした。
次のレビューは再読京極まつりの予定です。京極仲間に呆れられるほど大好きです(ばか)。
話を作るわけではなく
ホームページを更新するわけではなく
ブログを書くわけではなく
妄想ができず
だめでふがいない自分に
きゅう
益田。君の気持はよくわかるよ。
ぐうよりきゅう。
そんなわけできゅうなミレです、お久しぶりでゴザイマス。こんにちわ。
フィジカルな疲れで妄想が完全ストップな異常事態発生中につきましては、パソコンを開いても実用的なことしかしていない現実が忌々しくあります。夏休みが終わる前に何かをしたいですけれども――――・・・・。最近遠ざかる妄想は探偵閣下と益田(笑)(京極)、と彩雲ではハードボイルドの世界なのですよ。京極は(ホムペ持っていないし)ともかくハードボイルドは調べなければ、一般ピープルなミレには程遠い知識でゴザイマス。隙間を埋めるための細かい知識と専門的なボキャブラリーが不足不足。
が。
起承転結が出来ているので「起承」まであらすじを載せてみます。
覚えてる限りでまず―――・・・
横溝正史
山本周五郎
吉川栄治
の題名を忘れた本。公共のものなので(図書館でかりました)どのほんだったか名前を忘れてしまったのです。ミステリヰと歴史小説。そんな感じのものばかり読んで過ごした気がします。
横溝は今度「八墓村」を読んでみたいと思ってますが、来年になるかもしれない夏後半の追い込みの真っただ中、昨日夏真っ盛り、猛暑な西日本から東へもどってまいりましたミレでございますどーもこんばんわ。
ザ・ミステリヰはやはり苦手なのかもしれないと漠然と思いながらルーティンワークのごとくページをめくってきた記憶ならあります。
大御所中の大御所作家先生は上記。まあ、なんてことはありません。横溝以外は、先々週あたりの泉鏡花も含め、賞がある作家先生の作品を読んでみようということなのです。直木三十五もいつかは読みたい作家ですね。(賞が京極に偏っている気がするのは、まあそういうことです)
他に、今をときめく作家先生たちは
「黒祠の島」 小野不由美
「新宿鮫」 大沢有昌
「魔女の笑窪」 大沢有昌
「アルバイト探偵(アイ)」 大沢有昌
「蒲生邸事件」 宮部みゆき
「幕末」 司馬遼太郎
「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」 西尾維新
「剣狼」 柴錬、菊池寛など
「真田幸村」 柴田錬三郎
「陰陽師 付喪神ノ巻」 夢枕獏
古典(現代語訳)ですと
「南総里見八犬伝」 曲亭馬琴
です。おそらく。大夫(大沢)の本が3冊―――・・・・。
ハードボイルドってめちゃくちゃ面白いですね!
ミステリヰばかり3冊も―――・・・。
ミステリヰも大好きです!!
先週から今週の本のトレンドは「歴史小説」から「ミステリヰ」そして「ハードボイルド」というところでしょうか。
とりあえず、これでワタシが所有している本はすべて読み終えましたので一安心。旅先というか、祖母の家にいるときに読破してしまったのでさらに本を買った始末。それすら読んでしまったので、きょう何かが起こりました。
―――まあそういうことです。
さて、ピックアップはいつもは1冊だけなのですが、今回は2冊しましょう。先週ブックレビューをしなかったし、頑張ってみます。それでは、チョイスは大沢有昌「魔女の笑窪」、宮部みゆき「蒲生邸事件」です。
「魔女の笑窪」 大沢有昌
見ただけで相手のことがわかってしまう力を持つ女性、水原。その特技を使い闇のコンサルタントとして一人で成功を収めた彼女は仕事を通して自分の秘めたる過去へと近づく羽目に―――。「地獄島」で笑窪を一つ落としてくるほどの体験をした水原に容赦なく壮絶な過去が押し寄せてくる。
―――戻るくらいなら死んだ方がましよ――――
女性が主人公のハードボイルドです。ジャンルでいうとやはり男が主人公で男が好きな話!というイメージがあるのでしょうが、大沢有昌のハードボイルドは女性でも十分楽しめる!大夫(大沢)はなぜこうも女の心理が理解できるのか。自然に表現できるのか。ある種自然主義的な暴露。
水原が依頼を受け、仕事をしていく話なのですが、水原がかっこいい。それよりも探偵の星川はゲイですが、もっとかっこいい。星川さんはステキすぎです!女装しようがなんだろうが大好き。
続編があるのですが、読みたいデス。かなり面白かったです!大夫の作品では今のところダントツ。
「蒲生邸事件」 宮部みゆき
受験に失敗した孝史は他に客がたった1人―――しかもかなり暗いおじさん―――しかいないしがない安いホテルで入塾試験を目前に控えていた。何がしたいのかがわからずなんとなく生きていた。ホテルは元は「蒲生邸」だった。1日目の入塾試験に満足がいった孝史は蒲生元陸軍大将の亡霊を見たというホテルのスタッフの話を聞いて。もう1人の客はどこか不気味で―――消えた!?そんなはずはない。
高揚感。日付が変わって2月26日。睡眠導入剤代わりのテレビは二・二六事件の特集をやっていた。うとうとしていたが、めざめたらホテルは火事になっていた!死ぬ!
浮遊感。漆黒。凍てつくような寒さ。
目が覚めたらそこは―――蒲生邸だった。そして平田と名乗った男は例の宿泊客で―――。
銃声。遺体。
ここはどこ!?何が起こっているんだ!?
タイムトラベルの話です。本格ミステリーだ!と思って買ったのですが、アテがはずれてがっかりしたのは始めだけでした。面白いんだもん!すらすらーと読めてしまうのは、文章がいいからです。「ぼく」こと孝史はまるっきり今の若者の象徴ともいえるようなキャラクターで、ウジウジとしたアマちゃんな考え方にイラっとすることがあっても共感もできるわけなのです。SFでも突飛な話(タイムトラベルとか魔法とか)は文芸的には好きではないのですが、なぜ好きではないかというと、たいていのマンガとかがそうなように創作ネタすぎて、考えがそこまで深くない気がするところが気に食わないのです。一番嫌いなのがリアルを書いてるのにファンタジーになってくパターン。一気に興ざめ。ところがこの話にはそれがなく、まあタイムトラベルは突飛なのですが補って余りあるストーリー展開なのです。それが中心軸になってないのがいいです。事件が起き、それを解決していこうと。未来人なのになにもしらないことが気になり始めていく。1930年代にいる2000年を生きる孝史は戦争に日本が大敗することを知っていても時代の流れは変わらないと知って―――。助けたいけどそれを拒否され、約束を残し現代へ。
とってもおもしろかったです。こんどは直木賞の「理由」を読みたい!と思ったミレが本日どんな行動を取ったのか―――。
まあそういうことです。
それでは残りの本にもいくつかコメントを。
「新宿鮫」 大沢有昌
大夫の出世作にして映画化された大人気シリーズ第一弾。一匹狼の新宿署刑事鮫島の話です。後にか書かれたからと言ったらまあそうなのですが「闇先案内人」と「魔女の笑窪」のほうが面白いです。設定が本当に細かくてそれをまとめている文章がいいです。集めるかは未定。
「プライベート探偵(アイ)」 大沢有昌
私立探偵の父親と適度に不良をやるアシスタントの息子の話。ヤング系マンガの軽いノリで読みやすかったですが、やはり「闇(略)」と「魔(略)」のほうが好きです。こちらもシリーズ化してますが今のところ集める予定はないです。
「黒祠の島」 小野不由美
ながれがずーーっとおもしろくて、どうなるのーーー!?と思っていたらラストの展開に驚かされました。理不尽さすら感じられますが、アレ以外に書きようがないと言えばそうなのかもしれません。きれいに収まってしまえば偽善にならざるをえないでしょうから。まあ、トリックというか話の食い違いには気付きましたが、そこに加わる黒祠という構造が不気味さを演出してます。ただ、「東亰異聞」のほうが好きです。
「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」 西尾維新
デビュー作にしてメフィスト受賞作品。トリックは定番ですが語りがテンポよく斬新です。ラストに謎が深まるというか―――。過去何があったかなどが言及されてないので気になります。新しい雰囲気がTHE メフィストという感じです。他の作品の方が好きですが集めてみる気になりましたので、今日何が起こったのかは―――。
言わずもがな。
ミステリヰにもう少しこってみます。