ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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「百鬼 陽」で既刊作品とは関連してない話があるって…!公式にのってた!
あ、きょーごくのはなしです。久々日記で彩雲関係なしって……。ごめっ
とにかく既刊ですよ既刊!この既の存在感はかなり大きいぞう。
既刊じゃないといえばシリーズで考えればもう「鵺」しかないじゃないかと思うのは早とちり!?
マンネリズムがどーとか言う人も増えてくる中、(前作、前々作がびみょーだったからね特に)、きっと自分のきょーごく評価もこの作品で変わる気がするなあ。初めからハードルは彼方高くですからやったあと無邪気に喜べずはらはらもします。裏切らないで!ってね。期待以上というかもうこっちが予想しないくらいの「魍魎」や「絡新婦」「塗仏 始末」、「鉄鼠」レベルの凄い物を書いてほしいです!
てことでそのまま2oo9年のマイベストを紹介しますが、これだけ前置きがあって、まあ予想通りの作品が入ってますよ。
1位 絡新婦の理/京極夏彦
2位 魍魎の匣/京極夏彦
3位 項羽と劉邦/司馬遼太郎
4位 続巷説百物語/京極夏彦
5位 魔女の笑窪/大沢在昌
予想どーり京極づくしです;
これとは別に個人的にはずれがない作家はランキング外ですが藤沢周平と池波正太郎です。藤沢周平は文章がきらきらしていて、そのかがやきが切ない。哀愁漂うのがいいです。池波正太郎はちょっとハードボイルドっぽいところがたまりません。
さて、1位から5位に選んだ本のちょっとした紹介です。
1位 絡新婦の理(じょろうぐものことわり) 京極夏彦
シリーズ史上最高ページ数を誇る作品ですが、個人的に最高傑作です。美しい、との一言に尽きる構造と描写。「操り」という反則的な罠を此処までうまく書けるなんてすごい。面白すぎて、あの分厚い本でも永遠に終わって欲しくないと思いました。大好きです。愛してます。
2位 魍魎の匣(もうりょうのはこ) 京極夏彦
京極作品で初めて読んでやられた作品。完成しすぎていて怖い。トリックだけならば、「絡新婦(略)」よりも好きです。京極作品はこの重さも含めてすべてが世界です。これまた終わって欲しくなかった。わたしを読書漬けにした一番の原因です。昔テレビで見た某白装束集団などの視覚的な不気味さを、活字で見事に表現しています。値段以上の価値。読まなきゃ損。推理小説と言われるものの領域を広げた名作。
3位 項羽と劉邦 司馬遼太郎
芥川龍之介と司馬遼太郎は入りやすいですよね。きっかけは受験で黒本(センター過去問題集)の国語の問題文になった事です。わたしはバカで、過去問を追試も含めすべて網羅したので、最近のものか昔のものかは解らないのですが、これ受験終わったら読むぞ、と決めてました。直木賞の「梟の城」は全くだめだったけど、これは超面白い。万人が読むべき本に推薦したい。(余談ですがあと印象に残っている問題文は芥川の「秋」です。これも芥川が好きなので短編集で読みました。)
4位 続巷説百物語 京極夏彦
直木賞の「後巷説(略)」もすごかったけどわたしはこっちのが好き。「巷説(略)」は個人的におもしろかったけどいまいちだったのですが、「続(略)」を読んで考えが変わりました。ぐいぐい引き込んでいくあの力は健在。七五調や昔風に節をつけたリズムのある文章。江戸時代という設定の中で登場人物の人情味あふれる人柄も魅力的。仕掛ける側の話です。このシリーズは普通の厚さを保っているので京極作品に入りやすいでしょう。京極作品を紡ぐ糸の役割を果たしているシリーズでもあります。
5位 魔女の笑窪 大沢在昌
「闇先(略)」でハードボイルドに足を突っ込みこれで落ちたました。短編集でも飽きさせない展開。(管理人は短編集が苦手です)。相変わらずの細緻な設定と魅力的な心理描写。壮絶な過去を背負いつつも強く生きる主人公は強くもあり脆くもあり、かっこよすぎ。人を書くのが本当にうまいです。
もちろんランク外にも好きな本はたくさんありますよー。
さーて、今年はどんな本にめぐりあえるのかなあ。楽しみです。
あ、きょーごくのはなしです。久々日記で彩雲関係なしって……。ごめっ
とにかく既刊ですよ既刊!この既の存在感はかなり大きいぞう。
既刊じゃないといえばシリーズで考えればもう「鵺」しかないじゃないかと思うのは早とちり!?
マンネリズムがどーとか言う人も増えてくる中、(前作、前々作がびみょーだったからね特に)、きっと自分のきょーごく評価もこの作品で変わる気がするなあ。初めからハードルは彼方高くですからやったあと無邪気に喜べずはらはらもします。裏切らないで!ってね。期待以上というかもうこっちが予想しないくらいの「魍魎」や「絡新婦」「塗仏 始末」、「鉄鼠」レベルの凄い物を書いてほしいです!
てことでそのまま2oo9年のマイベストを紹介しますが、これだけ前置きがあって、まあ予想通りの作品が入ってますよ。
1位 絡新婦の理/京極夏彦
2位 魍魎の匣/京極夏彦
3位 項羽と劉邦/司馬遼太郎
4位 続巷説百物語/京極夏彦
5位 魔女の笑窪/大沢在昌
予想どーり京極づくしです;
これとは別に個人的にはずれがない作家はランキング外ですが藤沢周平と池波正太郎です。藤沢周平は文章がきらきらしていて、そのかがやきが切ない。哀愁漂うのがいいです。池波正太郎はちょっとハードボイルドっぽいところがたまりません。
さて、1位から5位に選んだ本のちょっとした紹介です。
1位 絡新婦の理(じょろうぐものことわり) 京極夏彦
シリーズ史上最高ページ数を誇る作品ですが、個人的に最高傑作です。美しい、との一言に尽きる構造と描写。「操り」という反則的な罠を此処までうまく書けるなんてすごい。面白すぎて、あの分厚い本でも永遠に終わって欲しくないと思いました。大好きです。愛してます。
2位 魍魎の匣(もうりょうのはこ) 京極夏彦
京極作品で初めて読んでやられた作品。完成しすぎていて怖い。トリックだけならば、「絡新婦(略)」よりも好きです。京極作品はこの重さも含めてすべてが世界です。これまた終わって欲しくなかった。わたしを読書漬けにした一番の原因です。昔テレビで見た某白装束集団などの視覚的な不気味さを、活字で見事に表現しています。値段以上の価値。読まなきゃ損。推理小説と言われるものの領域を広げた名作。
3位 項羽と劉邦 司馬遼太郎
芥川龍之介と司馬遼太郎は入りやすいですよね。きっかけは受験で黒本(センター過去問題集)の国語の問題文になった事です。わたしはバカで、過去問を追試も含めすべて網羅したので、最近のものか昔のものかは解らないのですが、これ受験終わったら読むぞ、と決めてました。直木賞の「梟の城」は全くだめだったけど、これは超面白い。万人が読むべき本に推薦したい。(余談ですがあと印象に残っている問題文は芥川の「秋」です。これも芥川が好きなので短編集で読みました。)
4位 続巷説百物語 京極夏彦
直木賞の「後巷説(略)」もすごかったけどわたしはこっちのが好き。「巷説(略)」は個人的におもしろかったけどいまいちだったのですが、「続(略)」を読んで考えが変わりました。ぐいぐい引き込んでいくあの力は健在。七五調や昔風に節をつけたリズムのある文章。江戸時代という設定の中で登場人物の人情味あふれる人柄も魅力的。仕掛ける側の話です。このシリーズは普通の厚さを保っているので京極作品に入りやすいでしょう。京極作品を紡ぐ糸の役割を果たしているシリーズでもあります。
5位 魔女の笑窪 大沢在昌
「闇先(略)」でハードボイルドに足を突っ込みこれで落ちたました。短編集でも飽きさせない展開。(管理人は短編集が苦手です)。相変わらずの細緻な設定と魅力的な心理描写。壮絶な過去を背負いつつも強く生きる主人公は強くもあり脆くもあり、かっこよすぎ。人を書くのが本当にうまいです。
もちろんランク外にも好きな本はたくさんありますよー。
さーて、今年はどんな本にめぐりあえるのかなあ。楽しみです。
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