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ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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新年話を諦めた。コンテンツが少ない癖にネタがかぶった状況に落ち込んで、没。そのあと諦めて本を読んで(こら)そこから妄想どっぷりです。
ロボット絳攸とかかなり萌えます。主人の命令を簡単に聞かないロボット。最新じゃなくて旧式だけど実はかなり凄いロボ。楸瑛の要望を「初期設定と違うから無理だ」と一蹴。充電中は正座で手は膝の上です。「パワーセーブモードに切り替わります」と機械的な音声を出し、口癖は「電力の無駄だ。却下」。しまいには「明日は雨だな、頭痛がする」「君、ロボットだよね」と楸瑛とちぐはぐな会話を繰り広げるのです。電気代の請求書を見て「もう少し燃費が良かったらなあ」と独り言のつもりで言ったら絳攸が偶然聞いてちゃって「なら俺など捨てて最新版を買えばいいだろ」と言葉とは裏はらに悲しそうな顔をするんだよ。(←口癖もここらへんのことに起因してます)。それにキュンとすればいいよ。鼠がきら…あ、これは某国民的ロボットか。眼がライトになる(コワイ?)、記録した映像を其処から放出して壁やスクリーンに映し出せる。(某世界的宇宙戦争のロボットか)
(手に余るから)書かないけど妄想を突き詰めて行くと最終的にはシザーハンズ的な話になりそうだなあ。ああ、エドが絳攸ですよvそれでもあきらめない楸瑛。ほら手に余るのです。

新年話の代わりに書こうかなあ、と思っているのは趣味一直線一本街道を新幹線レベルの高速で走りぬけそうな話なのです。ええ今、少し書いてますよ。でも妄想段階で複雑すぎて挫折気味。亀の歩みレベルなのです。一応折りたたみに、こんな感じだよーというのを少し置いておきます。ん?何パロだって?………。わっかんないや。(おい)。

あとはやっぱりオペラ座……。妄想ではもう設定が出来てるんですよ。ただ台詞がわかんなーいーのー。でも書いてみた。折りたたみです。予想以上に長いです。



 *****
■何パロか解らないパロの一部


「この莫迦野郎!どこ見て馬に乗ってやがる!」
至極まっとうな罵声よりも、仕掛け人形のように凄い勢いで立ち上がり、向けられた上げられた顔に楸瑛は見入った。
―――銀猫だ。 
頭の中に瞬時に閃くように浮かんだ単語は矛盾だらけだが、何故か核心を付いたように強くそう思った。
金猫銀猫というのは各郭での人気の妓女の呼称だ。金銀と付く通り、一夜の代金が金何両とかそういう高級妓女の事を寝子を猫に掛けてそのまま金猫銀猫と言う。
見事な銀糸のせいだろうが、男の彼に使う言葉ではない、どうかしてる、と考えを振り払うように二三度ゆるくかぶりを振った。しかしそんな悠長な態度が気に障ったようだ。
「おい、聞いてるのか!?危ないだろ!こっちは危うく死にかけた!」
「え、あ。す、済まない!怪我は?大丈夫?」
怒鳴れらてはっとした楸瑛は漸く馬から降りて青年に駆け寄ると、肩口に付いた泥を振り払おうと伸ばした手が、しかし触れる前に払われてしまった。



展開のほぼ何も始まってないものでした。





■オペラ座パロ(長いですよ)


突然部屋が暗くなった。蛍光灯の人工的な冷たい光が一瞬にして落ちた事を秀麗たちが悟ったのは一呼吸後だった。停電かしら、と呟く声、小さな悲鳴、速く電気つけろという苛立たしさを含んだ声。広い鏡張りの稽古部屋の暗闇には無秩序が風船のように膨らみ満ち、そしてあっけなく音もなく弾けた。
きん、と耳鳴りがした、と思ったら視界の隅を何か黒く、そしてきらっと輝くものが通り過ぎた気がして秀麗は右を向く。何もない。驚くほどの暗黒の中でその光は上下左右、八方をすべてくまなく見渡しても捕らえる事が出来なかったため、勘違いかしら、と念じ、いつまでも電気が回復しない不安と結びつけそうになり冷静になるために頭を数回横に振った。
初めに聞こえたのは認識できない一音。
え、と思って推測した音源の方向へ顔を向けると其処だけまあるく切り取られたように光があたっていて、その中央から少し外れた場所に黒い――床に引きずるほど長い黒いマントを纏い、右手で顔隠した男が立っていて危うく悲鳴をあげそうになった。とっさに口を押さえた両手が震えている。他のメンバーも息をつめて緊張しているのが肌で感じられた。固唾を呑む。マントから飛び出た右手だけがやけに白くて眼に着くそれは酷く不気味だ。大きく膨張した怪物のような黒い影が男の足先から伸びている。
「私は」
少し掠れた声だ。そこで秀麗は怯えながらもこの男を発見するきっかけになった音が私はのわだった事に気がついた。
「私はオペラ座の怪人」
眼を見開く。その反応を予想でもしていた通りに男は徐々に顔を隠していた手を横に動かし―――。
息を呑んだ。
白く放物線上の軌跡を残した手よりも何より、その顔―――。表面に抑え気味の光沢が窺え、つるりと滑らかな感触を指に与える事を喚起させる白。中央、鼻の位置する部分のみが両側から曲線的に盛り上がり、落ち合う地点では角をなす以外に目立った凹凸はない。切り取られたその部分より下からのぞく、形のいい唇は今は結ばれていた。眼の部分にあいた穴からのぞくのは動きもしない周りの闇を集めたような色の瞳なのか、ただぽっかりと穴が開いているだけなのか判断できなかった。
秀麗が恐怖に支配されたのは、その見慣れた仮面からはみ出る髪の毛の色。
「思いのほかに醜かろう」
会話程度にしか口を開いていないのに隅々に良く響く。言葉と同時に男が仮面にも手を掛け、ずらす仕草を瞬きもせず見守った。だが顔を確認する事は、俯いた男に当たる上からのライトが邪魔をして不可能だった。
完全に取り外された白いファントムの象徴は、男の右手に収まったままゆっくりと下ろされた。何気ない動作に目が奪われる。本来ならばそれを被ることを許されているのはその台詞に似合わない彫刻のように整った顔を持つ銀髪の青年だ。
―――この人は一体…?
完全に闇に呑まれてしまった観客の前で、男は尚も続けようとしたが、そこで変化が現れた。
「地獄の」「地獄の」
声が重なった。しかし目の前の錯覚とも言えるほどファントムは僅かに口の端をくっと上げただけだった。驚いたのは秀麗たちのほうだった。
『業火に焼かれながら、尚も天国にあこがれる』
ぴたりと示し合わしたかのように一部の隙もなく合わさったユニゾンが終わったと同時にぱっと視界が開け、眼がくらんだ。
「何の真似だ。部外者は立ち入り禁止のはずだ」
入口の横、並んだ電気のスイッチを手で押さえた声の闖入者が立っていた。秀麗たち劇団の仲間が良く知っている青年だった。
「ましてお前の様な怪しい奴なら特にな。今すぐ出て行け。それともつまみだされたいか?」
「友人に向かって随分手厳しいね、絳攸。それとも私の愛を試しているのかい?なら安心してくれ。そういうところも含めて好きだからね」
明かりの下で見る男は、呆れる程に整った顔いっぱいに笑顔を浮かべている。男がブーメランのように放り投げた仮面を絳攸はキャッチした。
何か言っちゃってるよ、この人、と自分だけではなく誰もが心の中で呟いたのが秀麗には解った。そして男の正体が若手随一の俳優、藍楸瑛である事に驚いたが、随分と中がいい二人の様子に誰もつっこめない雰囲気が出来あがってしまった。
「相変わらずどうしようもない常春頭は健在らしいな」
「君の前だと尚更」
絳攸、謎の男、そして再び絳攸、と忙しく首を動かす。莫迦、と吐き捨てるように声無く呟いた絳攸は漸く部屋に入り、男の前に立った。
「燕青!お前何この莫迦に手を貸してるんだ!?」
「いやー、ごめんごめん。頼まれちゃってさー」
絳攸の遠くに向けた視線を追うと角の近くの脚立に座った熊の様な男――劇団の照明担当の燕青が地面に置く用のでかい照明器具を肩に担いで片手で押えていた。あの茶番のスポットライトに使ったものだというのは明白だった。申し訳なさそうにもう一方の手を顔の前で数珠をはめて祈るように縦にしているが、人のよさそうな笑顔が反省してない事を物語っていた。
「だってその人座長の知り合いだって言うし、いーかなーって」
「ほう。どうやらお前はうちでもう働きたくないみたいだな。お前の腹積もりは解った」
「な、ちげーよ!ちょっと待った!」
焦った様子の照明屋にもう興味を失ったように背を向けて、次に見たのは再び楸瑛だった。眼で追っている劇団員たちはあっちを向いたりこっちを向いたりで大変だ。
「楸瑛、お前覚悟しておけよ。うちの美術閣下がお怒りだ」
「え?閣下?」
眼を閉じて絳攸はご愁傷様、と軽く言った。何が何だか解っていない楸瑛はともかく、秀麗たちは楸瑛がまだ身につけている黒いドラキュラ伯爵の様なマントと絳攸の手に戻った仮面を作ったこの劇団の影の実力者を思い浮かべ震えた。そうか、閣下が怒っていらっしゃるのか。
「ら~んしゅうえ~い」
うらめしや~と聞こえてきそうなほどおどろおどろしい耳鳴りがしそうなほど低い声のほうを見たのは、入口に背を向けている絳攸や、声の主をよく知っている劇団員ではなく、楸瑛たった一人だった。
「え?」
すたすたと真っ直ぐに歩き、闖入者の前で止まったのは、貧乏な劇団の小道具、大道具、秀麗の手伝いで衣装、そして燕青と一緒にセットまで担当しているなんでも美術屋静蘭だ。頭にかぶっていたタオルをむしり取り待っていたかのように手を差し出している半歩後ろの絳攸に渡す。外気よりも冷たい氷点下の半眼で楸瑛を見下すように睨みつけた。楸瑛はそれだけで怯んでいるのが解る。
「大事な小道具と衣装をよくも勝手に、しかも乱暴に扱ってくださいましたね」
「え?え?」
「あなたは他に言葉を知らないのですか?」
「絳攸」
「諦めろ。静蘭、こいつは莫迦みたいに金を持ってる。それで勘弁してやってくれ」
途端に淀んだ重い空気が一変させる様な、それはそれで怖い笑顔で横の劇団員たちの方へ顔を向けた。
「みなさん、今日は焼き肉ですよ。好きなだけ食べて体力を付けてください」
小さい劇場を借りている零細経営の小劇団の団員にとって、焼き肉はごちそうだった。やったあ!と喜ぶ女、うおおおお!と叫ぶ男と大歓迎ムードが三人以外に押し寄せた。静蘭に気付かれないようにちょんちょん、と楸瑛は肘で絳攸の腕を刺激した。横目で見てくる絳攸に囁くように聞く。
「ねえやっぱり」
「ああ、お前の奢りだ」
だから帰れと一番初めに忠告したのにな、と思ったが、喜ぶ劇団員たちを前に、何を頼もうか頭で計画を練り始めた絳攸だった。



冷静に考えると劇団パロ「オペラ座編」だな。前半かなり間延び、初めと最後の雰囲気が全く違う(反省)
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