ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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集中力が普段限りなく0に近くて、どーしょーもない人間(わたし)がどーしょーもないことを考えた結果、10分小話を書きます。
よーい、どんっ!
※※※
現代高校生の3人です。
よーい、どんっ!
※※※
現代高校生の3人です。
*****
「こら!走るな!」
「危ないですよ!」
制止する声を無視してプールサイドを走り抜ける。真夏の太陽を反射した水面はきらきら輝いていて、劉輝には宝物のように見えた。屋外プールなんて学校を休みがちだった劉輝にとっては初めてで、内側からうきうきしてくる。目が離せない、と思ったら足を取られてあ!と思った瞬間には世界が反転した。
冷たい水が制服に沁み込み、肌に張り付く。
さかさまになった状態から上下をどうにか確認し水面へ上がり、ぷはっと行きをする。髪の毛がワカメみたいに顔に絡まって、その間から渋い顔をした絳攸と苦笑した楸瑛がプールサイドに立っているのが見えた。
「びしょぬれのプールサイドを走ると転ぶのは当たり前だ!幼稚園児でも知ってる常識だ!」
「まあまあ絳攸。怪我は無いですか?」
「大丈夫だ」
手を差し伸べている楸瑛の横で、ポーズだとバレバレの溜息を吐いた絳攸もしゃがんで、腕を伸ばしてくれた。
有りがたく手を借りた劉輝は、思い付きのまま二人を思いっきり引っ張った。
長伸二人が水面に叩きつけられたバッシャーンという派手な音とうわ!という音が重なる。
クラゲよろしく髪の毛がぷかあと浮かんでて、すぐに上がってくる二人を見て、劉輝は盛大に噴き出した。
「おまえ…!」
「よくもやってくれましたね…!!」
「ふ、二人とも…!!わははははは!!うわっぷ!?」
絳攸に顔面に水を掛けられた劉輝が呆然としながら水を噴き出す。
「楸瑛捕獲しろ」
「了解!」
顎でターゲットにされた劉輝は必死で逃げ回った。
見つかった体育教師にこってり絞られ一週間、教室掃除のペナルティをもらった。
ジャージ姿で校門を出た姿は、校内の有名人というだけではなく、通常の倍は視線を集めてしまった。お前のせいだと愚痴る絳攸と、ジャージはねえ、とぶつぶついう楸瑛におそろいなのだ!と言ったら、意表を突かれたような顔の後、二人に頭をぐしゃぐしゃにかきまぜられた。
うだるような夏。暑いせいもあって劉輝にとっては一番悪夢を見る、嫌な季節だったが、その日はぐっすり眠れた。
※※※
所要時間14分です。
「危ないですよ!」
制止する声を無視してプールサイドを走り抜ける。真夏の太陽を反射した水面はきらきら輝いていて、劉輝には宝物のように見えた。屋外プールなんて学校を休みがちだった劉輝にとっては初めてで、内側からうきうきしてくる。目が離せない、と思ったら足を取られてあ!と思った瞬間には世界が反転した。
冷たい水が制服に沁み込み、肌に張り付く。
さかさまになった状態から上下をどうにか確認し水面へ上がり、ぷはっと行きをする。髪の毛がワカメみたいに顔に絡まって、その間から渋い顔をした絳攸と苦笑した楸瑛がプールサイドに立っているのが見えた。
「びしょぬれのプールサイドを走ると転ぶのは当たり前だ!幼稚園児でも知ってる常識だ!」
「まあまあ絳攸。怪我は無いですか?」
「大丈夫だ」
手を差し伸べている楸瑛の横で、ポーズだとバレバレの溜息を吐いた絳攸もしゃがんで、腕を伸ばしてくれた。
有りがたく手を借りた劉輝は、思い付きのまま二人を思いっきり引っ張った。
長伸二人が水面に叩きつけられたバッシャーンという派手な音とうわ!という音が重なる。
クラゲよろしく髪の毛がぷかあと浮かんでて、すぐに上がってくる二人を見て、劉輝は盛大に噴き出した。
「おまえ…!」
「よくもやってくれましたね…!!」
「ふ、二人とも…!!わははははは!!うわっぷ!?」
絳攸に顔面に水を掛けられた劉輝が呆然としながら水を噴き出す。
「楸瑛捕獲しろ」
「了解!」
顎でターゲットにされた劉輝は必死で逃げ回った。
見つかった体育教師にこってり絞られ一週間、教室掃除のペナルティをもらった。
ジャージ姿で校門を出た姿は、校内の有名人というだけではなく、通常の倍は視線を集めてしまった。お前のせいだと愚痴る絳攸と、ジャージはねえ、とぶつぶついう楸瑛におそろいなのだ!と言ったら、意表を突かれたような顔の後、二人に頭をぐしゃぐしゃにかきまぜられた。
うだるような夏。暑いせいもあって劉輝にとっては一番悪夢を見る、嫌な季節だったが、その日はぐっすり眠れた。
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所要時間14分です。
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