ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
うわああああ! 取り乱していますっ。亀サイトだからメールはほとんどチェックしないダメ管理人っぷりを発揮しているのですが、(ビデオの勧誘とか来るからアドレス変えるか考え中でもあります。だからアドレスは下げているのです)、今日久しぶりにチェックしたら、ものすごい爆弾が……。。。。。。。えーーーーーーと。………。亀ですよ。ほら亀。カメ!ほぼ3カ月更新してない、日記も月に10コも投稿していない、約1カ月ちゃんとした文章を書いていないわたくしめがあんなメールをいただけるなどあってよろしいのか、何かの間違いじゃないの?と再三四度確認しても、「ミレ」と記号である名前が明記してあるのですが、これはあれか?幻か?だって言わば超自主的不登校児のような体裁のミレですよ。
時間とも相談しなければならないのですが…。今一番わたしに必要な物です。愛よりもなによりも最優先のものです。でも素敵な機会なので、恐る恐る、本当に恐怖で震えそうですが、OKとしましたあ。恐縮といか本気で怖いです。時間的な意味と、存在感的な意味で。なにかやらかしそうで。うおおおおお!
意味のわからない日記で申し訳ないです。
後には引けないので頑張ってみます^^
時間とも相談しなければならないのですが…。今一番わたしに必要な物です。愛よりもなによりも最優先のものです。でも素敵な機会なので、恐る恐る、本当に恐怖で震えそうですが、OKとしましたあ。恐縮といか本気で怖いです。時間的な意味と、存在感的な意味で。なにかやらかしそうで。うおおおおお!
意味のわからない日記で申し訳ないです。
後には引けないので頑張ってみます^^
PR
お久しぶりです皆様。来週はどうにか作業をする時間がありそうな予感です。もう何週間も文章書いてないから不安です。テンションを保てないと言うか。不安なのは作業<<<<読書に心が傾いていると言う……。もう本当にここ2か月ほど一冊も本を読んでないなんて!!活字中毒にとって死活問題。禁断症状なのですよ。一日中読書が許される時間が欲しい。3冊くらい一気に読みたい。
平穏と書いて休息と読めるくらい時間に余裕がないです。
旅のお供には取り敢えず今持ってる本を持って行くしかないようで、うーむと言った感じです。何を持っていこうかなあと悩むまでもなく京極なんだな。多分宴です。楽しい旅行に持って行く本が宴…。重いし暗いしとかは全部了解済みです。でも好きなんだっ(告白)もう既に心が本に支配されていますね。少しはなにかければいいのですが…。。。。
霞み目と頭ふらふらなので寝ます。お休みなさーい。
平穏と書いて休息と読めるくらい時間に余裕がないです。
旅のお供には取り敢えず今持ってる本を持って行くしかないようで、うーむと言った感じです。何を持っていこうかなあと悩むまでもなく京極なんだな。多分宴です。楽しい旅行に持って行く本が宴…。重いし暗いしとかは全部了解済みです。でも好きなんだっ(告白)もう既に心が本に支配されていますね。少しはなにかければいいのですが…。。。。
霞み目と頭ふらふらなので寝ます。お休みなさーい。
今から寝ます。
まだ4時前だよ、とか受け付けない感じで。
もういろいろ限界過ぎて頭だけではなく体もふらふらです。ふあああ~。前回の日記を間違えてニ度投稿したようなのでリサイクル感覚で時間だけ直しました。
目が覚めたら明日の朝な気がする。ぐっすりとぐっすりと…。
まだ4時前だよ、とか受け付けない感じで。
もういろいろ限界過ぎて頭だけではなく体もふらふらです。ふあああ~。前回の日記を間違えてニ度投稿したようなのでリサイクル感覚で時間だけ直しました。
目が覚めたら明日の朝な気がする。ぐっすりとぐっすりと…。
こんばんわ、最近よく潜っている管理人です。久々のフツ―の時間帯出現万歳っ!
5000ヒット間近なようで嬉しいです^^お越しいただいたみなさま、コメントをしてくれたみなさま、ありがとうございます。もし5000番、リクエストを受けつけようと思います。もし踏んだらお気軽にどうぞ。(これでリクエストが来なかったら悲しいですけど…)
ホワイトデーには黎百を今度こそ?「探さないでください」と置手紙をして自由を探しに旅に出たい気分とは厄介な物です。ピーターパン症候群?ちがうだろ。
今愛が足りないっ!
虚ろな心を満たしてくれるようなべっとべとに甘い話が読みたいですー。ええ、自分では書けないんですー。というか作業する時間0です。
5000ヒット間近なようで嬉しいです^^お越しいただいたみなさま、コメントをしてくれたみなさま、ありがとうございます。もし5000番、リクエストを受けつけようと思います。もし踏んだらお気軽にどうぞ。(これでリクエストが来なかったら悲しいですけど…)
ホワイトデーには黎百を今度こそ?「探さないでください」と置手紙をして自由を探しに旅に出たい気分とは厄介な物です。ピーターパン症候群?ちがうだろ。
今愛が足りないっ!
虚ろな心を満たしてくれるようなべっとべとに甘い話が読みたいですー。ええ、自分では書けないんですー。というか作業する時間0です。
全く甘くないなあ。3週間くらい前に書いたもの。書き終わってません(ぇ)「何するんだっ!」
「静かに。誰か来る」
後頭部に手を置いて、彼の頭を肩口に押し付けているため近くなった耳元に低く小さな声で囁く。
「君、追われてるんだろ?」
瞬間こわばった肢体に答えを見つけた。
こんばんわっっ。
1時半程までは普通の時間帯だと思ってますけど、2時を過ぎるとどんどん「遅い」とラベルを張られるようになります。そんな酷い時間に日記をアップするのが趣味の人にそろそろ見え始める頃なのでしょうか?どちらかと言えば夜型だけど、寝ずに朝を迎えるのは頭痛を伴いながらも嫌いではないですが(そこは寝ろ)、日付変更後更新は趣味ではくあいてる時間が夜中だけだからなのです。日の出前にこれを書き終わった瞬間寝ます。今寝るとヴァレンタインネタをアップ出来ない予感満載☆なので書いた後睡眠。体力と気力があれば、明日も酷い時間に黎百を書けたらいいなあ、と夢の様な事を思っています。夢は寝てから見るもんなんだゼ☆
ヴァレンタインネタは双花だから女性向けですが良かったら読んでやってください。
1時半程までは普通の時間帯だと思ってますけど、2時を過ぎるとどんどん「遅い」とラベルを張られるようになります。そんな酷い時間に日記をアップするのが趣味の人にそろそろ見え始める頃なのでしょうか?どちらかと言えば夜型だけど、寝ずに朝を迎えるのは頭痛を伴いながらも嫌いではないですが(そこは寝ろ)、日付変更後更新は趣味ではくあいてる時間が夜中だけだからなのです。日の出前にこれを書き終わった瞬間寝ます。今寝るとヴァレンタインネタをアップ出来ない予感満載☆なので書いた後睡眠。体力と気力があれば、明日も酷い時間に黎百を書けたらいいなあ、と夢の様な事を思っています。夢は寝てから見るもんなんだゼ☆
ヴァレンタインネタは双花だから女性向けですが良かったら読んでやってください。
また酷い時間にコンニチハ。
すでに多方面で取りざたされていますが、ガンブラーがFTP狙ってるって…本当に怖いです、というより厄介です。一応FTPソフトは最新版の物をインストールして、ウィルススキャンも最新のもので頻繁にチェックしていますが、FTPをやめた方がいいのか考える時が来るのも遅くはないのかもしれません。FTPを使わないレンタルサーバーは無料のものを知らないので、また管理人個人はいつまでホームページを続けられるか不安なので移転するとしたらブログサイトにします。
その前に更新しろと聞こえてきそうですが。更新が遅いのは脅威に委縮して、とかそういうのではないのでーーーー;;;;;
すでに多方面で取りざたされていますが、ガンブラーがFTP狙ってるって…本当に怖いです、というより厄介です。一応FTPソフトは最新版の物をインストールして、ウィルススキャンも最新のもので頻繁にチェックしていますが、FTPをやめた方がいいのか考える時が来るのも遅くはないのかもしれません。FTPを使わないレンタルサーバーは無料のものを知らないので、また管理人個人はいつまでホームページを続けられるか不安なので移転するとしたらブログサイトにします。
その前に更新しろと聞こえてきそうですが。更新が遅いのは脅威に委縮して、とかそういうのではないのでーーーー;;;;;
代表:ネタ=萌要素
という図式が成り立ちます。つまり、同じネタで細部を変えたものが思いつくっていゆか被るんですよー。リアルにさっき帰ってきましたー。リアルにさっき帰ってきました。何やってるんだ自分…!書きおわたら寝ます。眠いけど違う大学の心理学部の子(管理人は社学)と(+他の子数人と)酒を交えながら日常を語ってたら、脳内が…ッ!双花脳と上司部下(または主従)脳(劉+絳の主従)に暴走してたとかいうのを全く表に出さないようにするのなんてええ無理でしたよ。酒が入ってる(5杯目な)のに、にやにやで収めたんだからいいのです。ちょっと変だとおもわれてるのは今さらなんだから。悲しい事実です。誤解と言えないあたりが……。
くだらなああああいネタですが、折りたたみに投棄しておきます。
という図式が成り立ちます。つまり、同じネタで細部を変えたものが思いつくっていゆか被るんですよー。リアルにさっき帰ってきましたー。リアルにさっき帰ってきました。何やってるんだ自分…!書きおわたら寝ます。眠いけど違う大学の心理学部の子(管理人は社学)と(+他の子数人と)酒を交えながら日常を語ってたら、脳内が…ッ!双花脳と上司部下(または主従)脳(劉+絳の主従)に暴走してたとかいうのを全く表に出さないようにするのなんてええ無理でしたよ。酒が入ってる(5杯目な)のに、にやにやで収めたんだからいいのです。ちょっと変だとおもわれてるのは今さらなんだから。悲しい事実です。誤解と言えないあたりが……。
くだらなああああいネタですが、折りたたみに投棄しておきます。
ここ最近どの本屋さんでも周囲を威嚇するようにやたら異様な存在感を放っている「数えず(略)」はハードカバーだから買ってないのです(図書館で聞いたら、予約がすごくてギブアップ。文庫まで悶えながら待ちます。自信ないけど)。ですが。もう何日も前のあの新聞用の宣伝の写真ですが。
京極せんせー、超かっこいい!
とまさかの40代後半にドキドキしてます。顔じゃないンです!(←こら)
雰囲気が凄くかっこいい!!
和服!手甲!手甲から覗くあの鋭い眼とか!射抜いてる!ステキすてきwwww
ああああー読みたいなあよみたいなあよみたあああぁぁぁいいいいぃぃぃぃーーー!
本屋さんで奇麗な装帳に心を奪われ手にとってはあの分厚さに「………」となりそっと戻します。あの無言のプレッシャー。それすら京極作品のプレゼンテーションですけど……!今本をゆっくり(読むの速いけど)読む時間がないんですよ。それを無視して読んだらいろいろ失う物が……。
特設サイトにはもう何回も何回も足を運んでいます。フラッシュからあれもこれも凄いこだわりを感じますv
愛を叫ぶブログだから今日の日記は用途として間違ってないです。
京極せんせー、超かっこいい!
とまさかの40代後半にドキドキしてます。顔じゃないンです!(←こら)
雰囲気が凄くかっこいい!!
和服!手甲!手甲から覗くあの鋭い眼とか!射抜いてる!ステキすてきwwww
ああああー読みたいなあよみたいなあよみたあああぁぁぁいいいいぃぃぃぃーーー!
本屋さんで奇麗な装帳に心を奪われ手にとってはあの分厚さに「………」となりそっと戻します。あの無言のプレッシャー。それすら京極作品のプレゼンテーションですけど……!今本をゆっくり(読むの速いけど)読む時間がないんですよ。それを無視して読んだらいろいろ失う物が……。
特設サイトにはもう何回も何回も足を運んでいます。フラッシュからあれもこれも凄いこだわりを感じますv
愛を叫ぶブログだから今日の日記は用途として間違ってないです。
トンデモない時間にコンニチハ。そりゃもー毎日必死になって生存競争に勝ち残ってます。こんな毎日厭だ!
ちまちま書いているのですが、ちまちますぎて進んでないのです。お待ちくだされば幸いにて。
ちまちま書いているのですが、ちまちますぎて進んでないのです。お待ちくだされば幸いにて。
こんな感じです。最終形態…かな。ゆっくりと頭だけで初めに、その後体ごと振り向いたのが妖艶だった。ただ見ていた。楸瑛の後ろにある扉の柱でも、透けて見えるように虚ろな双眸で、物質の意味をすり抜けあるがままに映しているような印象だった。
薄い碧に染められた単に紅い帯―――それがまるで飼い猫の首輪のように浮かび上がる。
「やはり君が銀猫だったんだね」
絳攸は絶対音感を持ってて、それ故音楽に疲れてしまってプロを目指すのを途中でやめてしまいます。
あ、イキナリな冒頭で失礼しました。今熱い萌えです。続けます。
ありきたりな音に厭いていた絳攸は音楽教室に就職して自由な音楽を奏でる子供にピアノを教えていますが、ある日先輩(楊修あたり)が用事があって(コンテストの付添とかで)ある生徒のレッスンを絳攸に代わってくれるように頼んで、絳攸は了承。レッスン室のドアを開けてみると楸瑛(高校生)がいて、楸瑛がその生徒だったんです。取り敢えず練習中の曲を弾くように言うと、ものすごく上手で、ミス1つなく表現力も素晴らしいんだけど。
曲が始まると同時に見開いた目は、進むにつれどんどん細められ、絳攸は腕を組み、とうとう眉間にしわを寄せた。
「お前、本当にその弾き方で満足なのか?」
「は?」
何重にも重なる音色が止る。楸瑛は怪訝な顔で対して年も変わらないであろうこの日だけの代理指導者の顔を見つめた。
「何か問題でも?」
「そうじゃない」
テンポは正確。クレッシェンドデクレッシェンド、フォルテからピアノまで自由自在に操った強弱も正確。曲の理解も乱れなく正確。
完璧な演奏を生み出すその手は鍵盤の上に開かれたまま置かれていた。
「この先はどうか知らないが、今のところ演奏は完璧だった。だが、そんな窮屈な――詰まらない音楽がお前の目指しているものなのか?」
沈黙が下りた。
楸瑛はその指摘にドキリとしますが、今日知り合ったばかりの絳攸にそんなことを言われてそれを認めるには若すぎて、プライドもあって怒ります。それで「ならあなたがその詰まらなくない音楽とやらを弾いて私に見せてください」とピアノ教室の無名の指導者を音楽科に通う楸瑛は挑発します。絳攸はただ演奏中の楸瑛の顔から苦しみを感じ取って、言っただけで、技術があるのに喜びを感じていないのならば、いつか自分のように止めてしまうと思い、それを惜しいと思たのです。挑発にはのらなかったのですが、楸瑛の申し出を引き受け、同じ曲を弾きます。プロでもかなりの練習が必要な曲を、間違えつつも自分の曲として弾き、そして何よりも楽しそうに音を生み出している姿に感動します。弾く事の喜びを忘れていた事を思い知ったのです。
余韻を響かせた指が白と黒の世界を離れ、静寂が満ちた。
破ったのは長い曲の疲れを取るように溜息をついた演奏者だった。
「難しいな」
「―――いえ……素晴らしかった」
後ろに立っている今日限りの教え子を見ると、眉を寄せ、表現しがたい顔をしていた。
「確かに明らかに練習不足で弾き間違えが沢山あったし、ピアニッシモが効いてなかったり、テンポも難解な場面で狂うし、トリルの指がもつれてたようだけど」
絳攸は少しムッとした。言われた事は全部正しいが、年下のくせに生意気だ、と思った。
若干目がつり上がったのが解ったのか、楸瑛は難しい表情を解き、優しく、暖かく、微笑んだ。
「私は好きだな。いい演奏だ」
思わず絳攸は少し赤面します。楸瑛は絳攸の生徒になりたいと申し出をして、何回も本人に断られるんだけど、その時に「私の指導者になるんだからもう少し練習してきてね」と逆に言われたりして、絳攸は怒ります。でも家でこっそり練習してたり。根負けした絳攸は、子供たちのレッスンがない時なら、と折れます。
それと同時に本格的にピアノと再び向き合うようになった絳攸に、周りからコンテストに出ろ、コンサートを開けなどと言われ始めます。絳攸もスポットライトを浴びる楸瑛をうらやましく思いつつ、自分は指導者だと思ってそれを全部断ってしまいます。でも楸瑛のデビューコンサートで楸瑛が絳攸を呼んで演奏させてそれが話題になり、音楽関係者からも取材の申し込みがあり、ワイドショーでも取り上げられたりで、また誰かに聞いてもらえる嬉しさを思い出した絳攸はとうとうプロになることを決心します。
二人の恋愛を交えつつそんな妄想をしてました。長いですねー(苦笑)ここまで付き合ってくださってありがとうございます。恋愛部分は次回妄想。
あ、イキナリな冒頭で失礼しました。今熱い萌えです。続けます。
ありきたりな音に厭いていた絳攸は音楽教室に就職して自由な音楽を奏でる子供にピアノを教えていますが、ある日先輩(楊修あたり)が用事があって(コンテストの付添とかで)ある生徒のレッスンを絳攸に代わってくれるように頼んで、絳攸は了承。レッスン室のドアを開けてみると楸瑛(高校生)がいて、楸瑛がその生徒だったんです。取り敢えず練習中の曲を弾くように言うと、ものすごく上手で、ミス1つなく表現力も素晴らしいんだけど。
曲が始まると同時に見開いた目は、進むにつれどんどん細められ、絳攸は腕を組み、とうとう眉間にしわを寄せた。
「お前、本当にその弾き方で満足なのか?」
「は?」
何重にも重なる音色が止る。楸瑛は怪訝な顔で対して年も変わらないであろうこの日だけの代理指導者の顔を見つめた。
「何か問題でも?」
「そうじゃない」
テンポは正確。クレッシェンドデクレッシェンド、フォルテからピアノまで自由自在に操った強弱も正確。曲の理解も乱れなく正確。
完璧な演奏を生み出すその手は鍵盤の上に開かれたまま置かれていた。
「この先はどうか知らないが、今のところ演奏は完璧だった。だが、そんな窮屈な――詰まらない音楽がお前の目指しているものなのか?」
沈黙が下りた。
楸瑛はその指摘にドキリとしますが、今日知り合ったばかりの絳攸にそんなことを言われてそれを認めるには若すぎて、プライドもあって怒ります。それで「ならあなたがその詰まらなくない音楽とやらを弾いて私に見せてください」とピアノ教室の無名の指導者を音楽科に通う楸瑛は挑発します。絳攸はただ演奏中の楸瑛の顔から苦しみを感じ取って、言っただけで、技術があるのに喜びを感じていないのならば、いつか自分のように止めてしまうと思い、それを惜しいと思たのです。挑発にはのらなかったのですが、楸瑛の申し出を引き受け、同じ曲を弾きます。プロでもかなりの練習が必要な曲を、間違えつつも自分の曲として弾き、そして何よりも楽しそうに音を生み出している姿に感動します。弾く事の喜びを忘れていた事を思い知ったのです。
余韻を響かせた指が白と黒の世界を離れ、静寂が満ちた。
破ったのは長い曲の疲れを取るように溜息をついた演奏者だった。
「難しいな」
「―――いえ……素晴らしかった」
後ろに立っている今日限りの教え子を見ると、眉を寄せ、表現しがたい顔をしていた。
「確かに明らかに練習不足で弾き間違えが沢山あったし、ピアニッシモが効いてなかったり、テンポも難解な場面で狂うし、トリルの指がもつれてたようだけど」
絳攸は少しムッとした。言われた事は全部正しいが、年下のくせに生意気だ、と思った。
若干目がつり上がったのが解ったのか、楸瑛は難しい表情を解き、優しく、暖かく、微笑んだ。
「私は好きだな。いい演奏だ」
思わず絳攸は少し赤面します。楸瑛は絳攸の生徒になりたいと申し出をして、何回も本人に断られるんだけど、その時に「私の指導者になるんだからもう少し練習してきてね」と逆に言われたりして、絳攸は怒ります。でも家でこっそり練習してたり。根負けした絳攸は、子供たちのレッスンがない時なら、と折れます。
それと同時に本格的にピアノと再び向き合うようになった絳攸に、周りからコンテストに出ろ、コンサートを開けなどと言われ始めます。絳攸もスポットライトを浴びる楸瑛をうらやましく思いつつ、自分は指導者だと思ってそれを全部断ってしまいます。でも楸瑛のデビューコンサートで楸瑛が絳攸を呼んで演奏させてそれが話題になり、音楽関係者からも取材の申し込みがあり、ワイドショーでも取り上げられたりで、また誰かに聞いてもらえる嬉しさを思い出した絳攸はとうとうプロになることを決心します。
二人の恋愛を交えつつそんな妄想をしてました。長いですねー(苦笑)ここまで付き合ってくださってありがとうございます。恋愛部分は次回妄想。