ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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あまくあまくと呪文を唱えてるのにネタが思いつかないのです。困った!スタンダードがハードボイルドに切り替わってて恋愛系の書き方を忘れてしまってるのも原因じゃないかなあ。苦戦してます。ネタってどこにころがっているの!?と本気で思ってます。わっはっは。原作で甘いのが今のところ理想です。甘いっていちゃいちゃだけもですが、もっとなんていうかお互い想い合ってる、その想いが通じ合ってるみたいな(うわあ砂糖漬け!)というのがいいです。いちゃいちゃは十分条件みたいな。(←使用法あってますか汗?必要条件??)オプションってことです。いちゃいちゃすら書いてないのに、精神面を強調します。愛は無敵!みたいなの好きですよ笑。でも原作設定でつらつら書き始めたものが、もう全く甘くないし色っぽくないのなんのって!結果、没が増えました。ちーん。
あああと、ホームページのNew(更新履歴)を削除してもいいでしょうか。ついつい更新を忘れてしまうのです;;;;一応お話ごとに日付を載せているのでなくてもOKだと。下に行くほど新しいと解っていただければ特に必要ないかと。トップにも更新状況載せてますし。いつの間に消えていても驚かないでください。
甘さの練習~と思って書き始め、結果撃沈したものが下にあります。上で言っている没作品ではないです。
現代、楸…小説家、絳…アーティストで珍しく×(初!?)です。パロでもいいよって方はどうぞ読んでやってください。
※21日未明に誤字を修正しました。ああ恥ずかしい。
あああと、ホームページのNew(更新履歴)を削除してもいいでしょうか。ついつい更新を忘れてしまうのです;;;;一応お話ごとに日付を載せているのでなくてもOKだと。下に行くほど新しいと解っていただければ特に必要ないかと。トップにも更新状況載せてますし。いつの間に消えていても驚かないでください。
甘さの練習~と思って書き始め、結果撃沈したものが下にあります。上で言っている没作品ではないです。
現代、楸…小説家、絳…アーティストで珍しく×(初!?)です。パロでもいいよって方はどうぞ読んでやってください。
※21日未明に誤字を修正しました。ああ恥ずかしい。
*****
カタカタカタ。
絶え間なく音が響く室内。明かりは一点で、男が格闘中のパソコンの仄かなものだけだ。
この静寂をこの男ならどういう風に表現するだろうか、と李絳攸はうす暗い部屋に照らされた背中と少しだけのぞく横顔を見つめてふと思った。もう三十分以上前から男の仕事部屋の壁にもたれかかり床に座っているため失った温かさがいくらかあった。
―――冷たい静寂、か。
闇と直結するこの冷たさは床の無機質な温度。
―――仕事しすぎだ、倒れるよ、休みなさい、寝なさい。
説得力の無さは言っている本人が実行しないことに起因する。
相鍵はすっかり体温と同化し、右手に違和感なく溶け込んでいるというのに。
せめて暖房くらいつけろと広い背中に無言でつぶやいた。
いい加減休めよ莫迦、とも思ったが口にしない。
作業の邪魔をしても何も言わないだろうが、その男が生み出す文章が絳攸は好きで待ち望んでいるが。こんな環境で、時間を忘れ寒さを忘れ人が来たことに気づかず仕事をし続けている男は人の事を言えない。
どうやって止めるか、と考えた絳攸は男の横顔がよく見える位置まで移動した。
カタカタカタと流れるような音を生み出す指先は触ったら絶対に冷たいだろうと思った。
目が悪くなった、と言っていたのを思い出し、眼を上方へ滑らせる。
「----」
真剣な時にだけ見せる、鋭い視線。冷たく、射抜くような。
眼が離せない。手が勝手に伸びていた。仕事場から直接来たためバッグの中に入っているはずだ。
手探りで見つけたそれを構えて、男の顔を捕えてボタンを押した。
フラッシュ。
一瞬の閃光のようなまぶしさに、この部屋に染みついていた音は止まった。
「こ、絳攸?」
もう一度、振り向きその驚いた顔にピントを合わせ、フラッシュ。
まぶしさに目をつむるのをレンズ越しで眺めてからゆっくりとカメラを下すと目があった。
「あとどれくらいだ?」
「え――。三十ページくらい」
「なら明日には終わるだろ」
「今日中に終わらせる予定だ」
「莫迦か」
カメラを置いて立ち上がり楸瑛の手を取った。想像した以上に温かかった事に絳攸は驚いた。
「君、いつ来たんだい?」
「さあな」
「手が冷えてるよ。もしかして結構前かい?」
意外なことを言われ手を離そうとしたら握りこまれてしまった。
「―――今来たばかりだ!」
「気付かなくてごめん」
なんとそのまま抱きしめられた。お互いの体温がじんわりと熱を生み出し冷えていたと言うのはどうやら本当だったのかと実感した絳攸は、温かさに離れがたくなってしまった。しゃくなのでそのまま上半身を織り畳むようにして楸瑛の肩に体重をかけると、背中にまわされた手に体温を奪われるのを感じた。
―――やっぱり冷えてる。
「君がカバーを描いてくれると編集部から聞いたから、早く仕上げたかったんだ」
「風邪でダウンしたらその件はなしにする」
「わかったよ」
くすくすと笑った楸瑛はデスクの間接照明を手早くつける。その力が弱まった隙に絳攸は抱擁から逃れ背を向けた。
「次からはもっと普通に声をかけたりとかで頼むよ。あれは本当に驚いた」
カメラの事を言っていると気付いた絳攸は、答えずにそのまま仕事部屋の入り口付近まで行き、電気をつけ、ついでに暖房のスイッチも入れた。
「コーヒーは?」
「いる」
再び床に座り、カメラをいじる。先ほど取った写真を確認して、絳攸はフイと顔をそむけ電源を切った。
この顔は嫌いじゃないが―――。
でも。もう一枚の間抜けな顔をした方だけを楸瑛に見せて後日からかってやろうと決めた。
見惚れてしまったことが悔しくてそれでも思わずシャッターを押してしまったことは、秘密。
絶え間なく音が響く室内。明かりは一点で、男が格闘中のパソコンの仄かなものだけだ。
この静寂をこの男ならどういう風に表現するだろうか、と李絳攸はうす暗い部屋に照らされた背中と少しだけのぞく横顔を見つめてふと思った。もう三十分以上前から男の仕事部屋の壁にもたれかかり床に座っているため失った温かさがいくらかあった。
―――冷たい静寂、か。
闇と直結するこの冷たさは床の無機質な温度。
―――仕事しすぎだ、倒れるよ、休みなさい、寝なさい。
説得力の無さは言っている本人が実行しないことに起因する。
相鍵はすっかり体温と同化し、右手に違和感なく溶け込んでいるというのに。
せめて暖房くらいつけろと広い背中に無言でつぶやいた。
いい加減休めよ莫迦、とも思ったが口にしない。
作業の邪魔をしても何も言わないだろうが、その男が生み出す文章が絳攸は好きで待ち望んでいるが。こんな環境で、時間を忘れ寒さを忘れ人が来たことに気づかず仕事をし続けている男は人の事を言えない。
どうやって止めるか、と考えた絳攸は男の横顔がよく見える位置まで移動した。
カタカタカタと流れるような音を生み出す指先は触ったら絶対に冷たいだろうと思った。
目が悪くなった、と言っていたのを思い出し、眼を上方へ滑らせる。
「----」
真剣な時にだけ見せる、鋭い視線。冷たく、射抜くような。
眼が離せない。手が勝手に伸びていた。仕事場から直接来たためバッグの中に入っているはずだ。
手探りで見つけたそれを構えて、男の顔を捕えてボタンを押した。
フラッシュ。
一瞬の閃光のようなまぶしさに、この部屋に染みついていた音は止まった。
「こ、絳攸?」
もう一度、振り向きその驚いた顔にピントを合わせ、フラッシュ。
まぶしさに目をつむるのをレンズ越しで眺めてからゆっくりとカメラを下すと目があった。
「あとどれくらいだ?」
「え――。三十ページくらい」
「なら明日には終わるだろ」
「今日中に終わらせる予定だ」
「莫迦か」
カメラを置いて立ち上がり楸瑛の手を取った。想像した以上に温かかった事に絳攸は驚いた。
「君、いつ来たんだい?」
「さあな」
「手が冷えてるよ。もしかして結構前かい?」
意外なことを言われ手を離そうとしたら握りこまれてしまった。
「―――今来たばかりだ!」
「気付かなくてごめん」
なんとそのまま抱きしめられた。お互いの体温がじんわりと熱を生み出し冷えていたと言うのはどうやら本当だったのかと実感した絳攸は、温かさに離れがたくなってしまった。しゃくなのでそのまま上半身を織り畳むようにして楸瑛の肩に体重をかけると、背中にまわされた手に体温を奪われるのを感じた。
―――やっぱり冷えてる。
「君がカバーを描いてくれると編集部から聞いたから、早く仕上げたかったんだ」
「風邪でダウンしたらその件はなしにする」
「わかったよ」
くすくすと笑った楸瑛はデスクの間接照明を手早くつける。その力が弱まった隙に絳攸は抱擁から逃れ背を向けた。
「次からはもっと普通に声をかけたりとかで頼むよ。あれは本当に驚いた」
カメラの事を言っていると気付いた絳攸は、答えずにそのまま仕事部屋の入り口付近まで行き、電気をつけ、ついでに暖房のスイッチも入れた。
「コーヒーは?」
「いる」
再び床に座り、カメラをいじる。先ほど取った写真を確認して、絳攸はフイと顔をそむけ電源を切った。
この顔は嫌いじゃないが―――。
でも。もう一枚の間抜けな顔をした方だけを楸瑛に見せて後日からかってやろうと決めた。
見惚れてしまったことが悔しくてそれでも思わずシャッターを押してしまったことは、秘密。
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