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ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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「子供が出来た」
ソファの上で雑誌をに眼を落しながらペンを紙に数度叩きつけ、どこか深刻に見える表情を取った絳攸はまるで論文を読むような淡々と言った。
ゆっくりと目を見開き楸瑛指にはさんでいた煙草を落した。

(続きは折りたたみにあります)

えー13日から21日まで学校休んでアメリカ(NY)!ってことでその前には更新するぜってことで珍しくの有言実行できそうだからもう少し頑張ってみます。ホントに珍しい…!アメリカの写真は見たいと言う方がいるならばのせます。沢山妄想してきますwwオンラインでレポートが出せるって便利べんり!今年の冬にはヨーロッパ旅行する予定なので、バイト頑張ります^^そして体調不良再び。超健康時だった昔の自分カムバック(切実)。
個人的におめでたいのが、森さんのS&Mシリーズを読み切った…!(←更新せずに汗)うおおおおお大好きすぎるッ!最後の方は全部500ページ級で、最終巻「有限と微笑のパン」は900弱でした。煉瓦本の仲間入りだね笑。一日中電車の中でも構内歩きながらでも読んでたよお。にやにやしてるって何人にも突っ込まれた。知ってるもんっ!でも不可抗力なんだよおおおお。だって面白い面白いおもしろいオモシロオオォーー!1日1冊です^^「ジャック」が好きだなあ。コンパクトにまとめてあって、二人の会話も大好き。でも一番はやっぱり京極ですね!アメリカに連行するのは「魍魎(略)」と「鉄鼠(略)」を考えてます。行きと帰りの飛行機の中で読みますよッ!鉄鼠は実はまだ1回しか読んでないし、初読からもう1年経ちます。逆に言えば1年しかたっていないのに、まだまだ熱すぎるッ!

※※※※※※※※

追記
うおおお更新できなかったです泣。すみません。。。

※※※※※※※※



さて、折りたたんであるのは冒頭の続きです。自己責任でお願いします。



 *****
何か物を書きつけた絳攸はそれから微動だにしなかった。
ごくりと唾を飲む音がやけに大きく響いた気がして、それでなくとも気が気でないのに楸瑛の緊張は高まった。
「こ、こうゆう?」
語尾が不自然に上がった上に声が裏返った。衝撃で頭が真っ白になりすぎて口をパクパクさせるだけで、何も言葉が浮かんでこない。楸瑛は男で、それは問題ないのだが、絳攸だって男だ。世間の偏見云々は置いておいてあれこれしても妊娠するなど生物学的に不可能だ。天地がひっくり返ったって、神様にお願いしたって無理なものはどうしたって無理だ。P=0。そんな数式を思い出した。そうだあれは今日学術誌に寄稿した原稿で使った式だ。走馬灯のように人生のいろいろを思い出した。それって死ぬ前だよね?と自分に突っ込むが、虚しいだけだった。
絳攸の台詞だけがずっと今日びあまりお目にかからない狂ったCDを聞いているときのように、ぐるぐると楸瑛の頭上で何度も回っている。
よほど素っ頓狂な声だったのだろう。絳攸はめんどくさそうにゆっくりといつ見てもきれいで、そして九割がた不機嫌を象った顔を向けた。
「変な顔をしてるぞ。少ない取りえなんだ。大事にしろ」
「う、うん。気を付けるよ」
それより、と言葉を区切って告げた。動揺しているのがバレバレな程、声が震えている。情けない。
「こ、子供…って?」
きょとんという顔をした後、顔を赤くした絳攸は数秒後見ていたページを楸瑛の顔面に付きつけた。
「ヨコの十一番だ!」
それは絳攸が近頃はまっているクロスワードだった。肩を怒らせ去っていく後ろ姿を眼で追いながら、安堵と寂しさを味わった。

『子供が出来た。○○○○した。』




ネタばれ。森博嗣「幻惑の死と使途」のアレンジ。すごくドキリとさせられた台詞でした。
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