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ホームページの事、返信、妄想、ブックレビューに愛を叫ぶ準ブログ。偏愛なので準が付く、そういうことを書いております。
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ミレin NY ですこんにちわ。13時間の時差のNYは今日雨だったから、ウォール街には明日行きます^^雨以外にも理由が…。日曜日に行ってもスーツを着た証券会社とかのビジネスマンが見れない!!!サングラスを掛けてる忙しいビジネスマンはかっこいいよ!!!
ウォール街は妄想の宝庫です!絳攸と楸瑛はきっと近くの証券会社に勤めてて、でも二人は知り合いでも何でもない設定です。

駅の売店で新聞を取り、コインを置く。その一連の動作は1秒もかからない。サブウェイから地上に出れば晴天。太陽の眩しさに目を細め、サングラスを掛けた。石畳の通りを磨かれた靴で足早に過ぎ去りながら、僅かに暗くなった視界が黙々と横文字を追う。これが藍楸瑛の朝の日課だった。昔教科書で見たようなヨーロッパの神殿風のビルディングには顔も向けず、颯爽と株価、為替レートの増減に左右され始める朝の殺気だったウォール街を歩いた。大通りにお決まりのイエローキャブが何台もせわしなく排気ガスを吐き出しながら続けて押し寄せて、楸瑛は大群が過ぎ去るのを待った。この間に新聞を一気に読み、二つに折りたたんだ。
「すみません」
驚きのあまり楸瑛は笑顔を忘れて振り返った。ホットドッグを右手に、ビシッと黒のスーツにピンクのチェックのネクタイをした国籍不明な珍しい銀髪の男が窺うような目で楸瑛を見ていた。えっと彼が話しかけたんだよね、と左右を見回すとやはりそうだった。遅刻決定のこの時間、世界のマネーを左右するこの界隈に他に人は居ない。確認のため人差し指で自分を差して確認したら男は頷いた。
「えっと何かな?」
サングラスを上げるついでにちらりと時計を確認したのに気付いたのか、少し彼の顔が申し訳なさそうになった。
「ちょっと新聞を見せてくれませんか?小さいお金がなくて、おつりをもらう時間ももったいなかったもので買えなかので」
「え、ああ。もちろん」
楸瑛は読み終わった新聞を差し出す。ちょうど黄色い鉄の塊が行ってしまったので、行こう、と楸瑛は言うと彼は新聞を受け取りながら頷いた。歩調は二人とも速かった。何となく親近感を覚えると思ったのは、初めだけだった。マジシャンがトランプのカードを切るような手際の良さでページをめくるのを、忙しく足を動かしながら唖然と見守った。ものの十数秒、この通りは全部で8車線の大きいが、信号を渡りきる前に新聞返された。その時、彼の顔がやけに整っている事に初めて気が付いた。
「助かった」
「どういたしまして」
足早なのに親近感が湧いたのはどうやら楸瑛だけじゃなかったようだ。
信号を渡りきって、楸瑛が曲がったのとは反対に彼が曲がる。半分体が開店したところで振り返ってねえ、と声を掛けた。振り返る彼は高層ビルの中朝日を背にして、うんとかっこいい。日差しが強すぎて、あまり見えないのが残念だったが、サングラスという人工物を通すよりかマシだ。
「どうして私が同郷だと思ったの?」
「遅刻だと解ってて、こんなに急ぐのは俺たちだけだったからな」
すいと唇を上げただけの笑顔がやけに印象的で、排気ガスに塗れた街の朝をすがすがしくしてくれた。いつまでも背中を眼で追っていたらイエローキャブの悲鳴のような音にはっとして、サングラスを掛けて慌てて足を動かした。


ホットドッグを食べながらビジネス街を早足で歩く絳攸に萌えます…!!食パンを口に挟みながら走ってる姿も様になります!!楸瑛は朝はコーヒーだけでもOKだけど、絳攸は何が何でも朝食を取ってて、この日はちょうど一ドル札とか25セントのコインとかがなくて、新聞を買うのを断念したけどニュースが気になって仕方がなかったんです。ということで明日、観察と妄想を頑張ってきます!!
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