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アメリカに到着して取り敢えず観光してきました。ホテルで休憩中。眠いなか過去に書いた自分の読書感想を読んでいてなかなか感心しました(恥)。やっぱり初読みすぐの感想が本を読んで受けた印象を素直に表していると言うか…。ミステリ嫌いだったからとくにええええこんなに面白い本があったのっていう…。でも今ほどやかましい文章は書いてないです。

ということでさらしておきます。

「魍魎の箱」感想はおりたたみより。

重要な部分のネタばれが含まれるので、これから京極を読もうと言う方は絶対に見ないで下さい。面白さが半減しますからっ!



 *****
そもそも私はミステリーはあまり好きじゃない。
作家自体はある種神様なため自分では分かっているつもりなのかもしれませんが説明不足感がぬぐえない気がして釈然としない気分を味わってきました。本というものはあくまでどこまでも客観的に娯楽のために読むのでまずミステリーにしろ何にしろ頭を使うのが嫌い。そのため考えずさーっと本を読んでしまいます。そんな読書法なためもちろん深部まで読解しているかと言われればそんなわけもなく。

しかし京極夏彦は分厚い本に余すことなく説明をしつこいくらいに述べています。それで逆に混乱してしまうのは否めないかもしれませんが読み進めていくうちに符合していく台詞などには文句よりもむしろ快感を覚えます。ああ、ここにつながっていたのか、と。

私が読んだ魍魎はとても不気味な話でした。2日間よんだので、夜中にもページを進めていましたが、怖い。
精神異常としか思えない描写にひやりとします。

キャラの骨組も、役割分担もしっかりしていて、そして何より5つの事件が1つになったり5つに分かれたり。面白かったです。そして説明は十分で疑問に思うところはなかったです。
京極堂は陰陽師ですが彼の事件解明の説明はなんとも理論的。精神かく乱などのために堂々とペテンのようなことはしますがあくまで論破が基本体制なのも読者を納得させる、魅了する理由の一つでしょう。妖怪の仕業だったで終わる小説なら、ミステリではないし、また何処にでも存在するありきたりな話になってしまったでしょうから。

核心に迫るまではここまで読者をほったからしにしておくミステリーも珍しいと思いましたが(なんせ世界観が既存のものとは違い、全貌が見えるまで時間がかかります)最後の論破で読者は世界の一員になれるようになっています。


本当に面白い。早速今日「姑獲鳥」など数冊、買ってきました。これからは京極夏彦をしばらく読んでいきたいと思います。
ただ、読む順番はめちゃくちゃなのでそこは勘弁してください。 




以上昔の感想でした。

読んでいてすこし手直しやカットしました…。でも精神異常者的な描写あったなあーなんて思ったり。読者がほったらかしっていうのも、読んでいてそうだった!と納得しました。5つが1つ1つが5つとか、記憶劣化が激しいのですが、此処まで言われるといろいろよみがえってくるものがあります。
本屋さんに「姑獲鳥」が置いてなかったので、「魍魎」から読みだしたので最後の一文になっています。
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